2020年5月。
新型コロナウィルスが全世界で猛威を振るい始めた時に取引先の方にこんなことを言われました。
「よかったら野球をやってみませんか?グラウンドなら確保できますよ!」
大好きなプロ野球観戦も飲み屋さんに通うこともできずになんとなくストレスがたまっていた時期だったんでしょう。
興味本位で「ぜひお願いします!」とお返事をしました。
まずはボールやバットなどの道具を揃えました。
軟式用とはいえそこそこの値段がすることに驚いたのを覚えています。
翌月の6月17日、生まれて初めて本格的なグラウンドで野球をしたのが始まりです。
初めての本格的なグラウンド!
初めて思いっきり投げるボール!
初めて受ける本格的なノック!
初めてみる経験者の華麗な動き!
初めて感じた野球の難しさ!
全てが新鮮で目を輝かせながら2時間プレーをしました。
あまりにも楽しくて「ぜひこのまま続けたい!」と強く思いました。
その後は取引先の方以外にも従業員や友人にも声をかけ私が中心になった草野球チームが誕生したというわけです。
それからと言うもの月に2回程度グラウンドを確保して思いっきり野球を楽しむ日々が始まりました。
私の目指す草野球の形は少し変わっています。
それは「いつでも、だれでも好きな時に好きなだけ参加し一緒に野球を楽しめるチーム」を作るというものです。
団体スポーツを行う場合、一人ではなかなかできない為、どこかのグループやチームに所属する必要があります。
所属するには会費や保険料、ユニフォームなどを購入する必要もあるでしょう。
そうなるとやりたくてもなかなかできないのが現実です。
時間や費用、チームのしきたりなどに従うのは誰でも大変です。
都合が悪くてもなかなか参加できないことを言い出せなくなったりもします。
そんな窮屈な思いをせずに気軽に参加できるチームを作りたかったんです。
実はこの発想はあるスポーツクラブの活動を参考にしています。
高校時代、体操部に所属していた私は30歳の時、TVで体操の選手権大会を見ていたらどうしてもバック転がしたくなったんです。
しかし、その辺の公園の芝生でやるわけにはいきません。
やはりきちんとしたマットの上でないと非常に危険だからです。
すぐに体操が出来そうな体育館を探しました。
すると・・・
ある団体の活動を見つけました。
「〇〇体操クラブ」
「昔体操をやっていた方!親子で楽しみたい方!一から体操を習いたい方!大会前に練習したい学生!バック転をしてみたい方!どなたでも気軽にご参加いただけます」と書いてありました。
早速メールを送り翌週体育館へ娘を連れていきました。
参加費の500円を払い、簡単に氏名と連絡先を書いただけですぐに参加できましたね。
そこで本格的なマットの上で12年ぶりにバック転や宙返りをしたんです。
本当に気持ちが良くて若いころを思い出しました。
子供はオヤジが宙返りをできるなんて思ってもいなかったようで、少しだけ鼻が高かったですかね。
その後そのクラブの活動には8回ほど参加をさせていただき、それをきっかけに娘も本格的に新体操をスタートさせることが出来たという経緯があります。
このことがきっかけで私の草野球チームも気軽に参加できるスタイルにしています。
参加費は同じく500円。
道具の貸し出しもありますし、ユニフォームもありません。
短パンにTシャツで活動日に来てくれれば即OKというスタイルです。
好きな時に好きなだけ気軽に参加できるチーム作りを進めています。
最近は息子の中学時代の同級生が参加してくれています。
以前も書きましたが、彼らは幼少期から野球を始め、中学校時代には市大会3位まで行くほどの実力者です。
新型コロナの影響で中学3年生の時にその実力を発揮できる大会がことごとく中止になり、残念な形で引退となってしまいました。
高校へ行って本格的に硬式野球を頑張るものと思っていましたが、一度醒めてしまった野球への情熱は戻らず、息子以外は皆野球から離れてしまったわけです。
それでもどこかで楽しく野球をしたい!という思いはあるのでしょう。
声をかけたら喜んで活動に参加してくれています。
その子たちのご両親も子供たちが私のチームで野球を楽しんでいることを大変喜んでくれています。
いつでもだれでも好きな野球を楽しめる環境をなんとなく作れたのかな?と今は思っています。
そんな我がチームの練習試合が先日ありました。
8月に試合をセッティングしていただいたのですが、試合当日にチームメイトにコロナ陽性者が出てドタキャンしてしまった経緯があります。
そのお詫びの意味も含めて仕切り直しで試合を組んでいただきました。
この日はいつものメンバーに息子と息子の同級生3名も加わりました。
スタメンは経験者で固めます!
私は早朝野球からのナイターでしたので監督業に徹することに・・・
試合が始まるとやはり経験者は違いますね?
皆一気に勝負師の目に変わります。
和気あいあいとして空気感が一変!真剣勝負となりました。
コロナのこともあり3か月ほどチームの活動が止まっていたので、皆動きがぎこちなかったのですが経験者で揃えたため、なかなかの好ゲームとなりました。
息子もその同級生も本当に楽しそうにプレーしてくれていましたね。
我がチームメイトのオッサンたちも若いもんには負けじと頑張っていました。
やはり経験者で守備を固めると試合がしまってきます。
一進一退の攻防戦に監督として観ているだけでワクワクしてしまうほどでした。
試合には敗れてしまいましたが非常にいい試合だったと自画自賛です!
そして何より楽しかった~
これが一番ですね。
我がチームも11月の中旬以降はオフシーズンに入ります。
あと数回ほどの練習会を経て今期の活動は一度終了です。
残りわずかですが最後までしっかりと活動したいですね。