今やアニメは日本が世界に誇るカルチャーです。
日本のアニメは世界中から注目され、日本国内よりも海外で話題になっているアニメもあるくらいです。
昔はアニメなんて子供が見るものだったのに、いつからこんなに市民権を得たのか?
おそらくジブリの功績が大きいのでしょう。
私はあまりアニメは観ません。
幼いころは「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」「ドラゴンボール」なんかは普通に見ていましたが、そこまでアニメに執着するタイプではありませんでした。
今でも覚えているのは、みんながアニメを夢中で見ているであろう夜7時!
我が家では熱狂的なジャイアンツファンの父が毎晩ビール片手に野球中継を見ていました。
TVが今のように一家に数台あるわけではありません。
録画だって簡単にはできない時代です。
ですのでアニメはあまり見せてもらえませんでした。
両親がまだ勤めに出ている夕方4時ごろに放送されているアニメを唯一観るくらいですかね?
それでも学校から帰ったらすぐに遊びに出かけたり、ゲームをしたりしていましたし、共働きの両親に変わり夕飯の支度をさせられていたので、やはりアニメを見ていた記憶はあまりありません。
大人になり、子供が生まれてからは少しだけ見るようにはなりましたが、昔から興味のない私はそこまで夢中にはなりませんでした。
今でもひどいな~と思うのは、長男が小学生の時に一緒に行った「ポケモン」の映画で、全く意味が分からずオープニングから爆睡してしまいました。
しまいには隣で一緒に観ていた長男に起こされる始末・・・
親として本当に情けないと今でも後悔しています。
(一緒に映画を観に行って隣で爆睡されるとがっかりしますもんね)
もちろん平成の時代に育った我が子たちはアニメをよく観ます。
TVで放映されていないものばかりなので正直私にはさっぱりわかりませんが、部屋にこもりノートパソコンや携帯で毎日のように見ている姿に少し違和感を覚えます。
そして最近、私の周りにはアニメ好きな大人たちが多くいることに気が付きました。
私がアニメに疎いので、気を使ってあまり話題にしなかったようですが色々聞いてみると皆それなりに詳しいので驚きました。
同年代の方たちとの呑みの席で、昔のアニメの話はもちろん最近のアニメの話なんかされると完全において行かれるので、少し悔しいです。
しまいには
「このアニメ絶対に観た方がいい!」
「観ていないなんて人生半分損している!」
なんて言われるもんですからちょっとした罪悪感すら覚えます。
そんななか、新型コロナウィルスの影響で外出の機会が減り家にいる時間が増えました。
特にやることが無いのでこの機会にアニメを観てみようと思い、ずいぶん前に教えてもらったアニメをサブスクのネット配信で観てみることにしました。
妻もアニメには疎いので突然私がアニメなんぞ見始めたもんですから「どういう風の吹き回し」「何が起きた?」と不思議そうな顔をしていましたね。
最初に観たのは「バジリスク」
主題歌の「甲賀忍法帖」はよく耳にしていたのですが、原作をちゃんと見るのは初めてでした。
思った以上に大人っぽい内容でわずか二日で全話観てしまいました。
妻も途中から夢中で見始めていたくらいです。
その後「約束のネバーランド」「鬼滅の刃」「呪術廻戦」など話題作は定期的にチェックするようになりました。
それでも生粋のアニメ好きではない為、キャラクターやストーリーに感情移入したり、それについてなにか特別な感情が湧くことは全くありませんでした。
やはり自分には映画やドラマの方が合っているのかもしれません。
しかし最近、どっぷりハマるアニメと出会いました。
「バクテン!!」
高校の男子新体操をモチーフにした作品です。
実はわたくし高校性の時に体操部に所属していました。
高校2年から入部し、卒業までの2年間汗を流しました。
人生で一番充実した2年間でしたね。
ちなみに1年間は水泳部で過ごしました。
これについてはまた明日書きます。
高校一年の時初めて迎えた文化祭。
高校生になるとこんなに華やかなイベントを楽しめるんだな~と興奮したものです。
その文化祭で披露された体操部の演技発表会で私は衝撃を受けました。
校庭に体操用のマットを敷いただけの簡易的なステージでしたが、軽やかな音楽にのせてアクロバティックな演技を次々と披露する部員の姿に心奪われました。
幼いころ後楽園(今の東京ドームシティー)で観た戦隊ヒーローのショーに感激したのと同じように、思春期の自分にはとても刺激的でした。
文化祭後すぐに水泳部の練習をさぼり、体操部が活動している体操場に見学に行きました。
そこである先輩に声をかけられました。
「よかったらやってみないか?」
その日初めて倒立(逆立ち)を教えてもらいました。
もちろんすぐにはできるわけはありませんでしたが、頑張ればなんとなくできるような気がして翌日も通いました。
気がついたら水泳部の練習は全く無視して体操部に通う毎日。
倒立やバック転も先輩の指導が良かったのか、わずか4日でできるようになっていました。
そこからは毎日練習漬けです。
朝はもちろん放課後、自宅でも布団をマット代わりに練習に励みすっかり体操部の一員になってしまいました。
あの2年間はまさに青春そのものでした。
とにかく体操に熱中して毎日興奮する日々!
体も心も本当に充実した日々を過ごしました。
体操部員として文化祭で演技を披露した時は本当に気持ち良かったですね!
「あいつ水泳部じゃなかったっけ?」なんて言われましたが・・・
そんな青春時代を過ごした私にとって「バクテン!!」というアニメは、あの時の懐かしい思い出が蘇る作品です。
大人が見るにはかなり子供っぽいストーリーですが、主人公に感情移入しながら見てしまいました。
しまいには目を潤ませながら見ている始末・・・
体操に馴染みのない方でもぜひ一度見てほしいアニメですね。
若かりし青春時代の充実した日々の思い出だけが今の自分を支えています。
あ~あの頃に戻りたい!!