カミさんと一緒になって今年で20年!
盛大にお祝いする予定でいたのですが、コロナのこともあり20年目の結婚記念日はあっさりと過ぎました。
私たち夫婦は世間一般のおしどり夫婦と比べるとかなり違います。
お互いあまり干渉しないというか、無関心というか・・・
趣味も価値観も全く違うので結婚した時から、程よいソーシャルディスタンスを取って一緒に暮らしている感じです。
カミさんは基本的に不器用です。
学生結婚だったため社会人の経験がないまま主婦、そして母になりました。
子育ても主婦業も常にいっぱいいっぱいだったので、私がそのサポートに追われた時期もありました。
しかし、3人もの子供を育てていると人間変わるものです。
今ではテキパキと器用に家事をこなしているんですから・・・
カミさんと結婚して一番驚いたことは「料理が下手な事」でした。
私が根っからの料理好きでこだわりも強い分、余計にそう思ったのかもしれませんが、本当に料理だけはセンスがないと言いますか、舌が悪いというのか・・・
結婚してからそのことだけはず~っと我慢をしてきましたね。
もちろんカミさんも私の至らないところに不満があるはずですが・・・
過去には料理が苦手なカミさんに何度も指導はしました。
自分が味付けや下ごしらえをしておいて冷凍庫に大量ストック!
あとは熱を入れるだけ!の状態にしてあげても火加減が下手なのか?
どうしても私が望んだ味にはならないんです。
子供たちからも「ママの料理はまずい!」と言われ続けてきました。
これは仕方がないことだ!自分がおいしものを作ればいいんだ!
そう言い聞かせて気がついたら20年の歳月が経っていましたかね。
しかし、そんなカミさんが昨年覚醒したんです!
きっかけは新型コロナウィスル感染拡大によるステイホームです。
1回目の緊急事態宣言の時、私は仕事でしたが他の家族は全員家に毎日いました。
当然ながら、朝昼晩と料理をしなければいけません。
しかし、子供たちはあまり積極的にご飯を食べてくれません。
学校へ行ったり部活動をしたり、友達と遊んだりという機会は急激に失われました。
エネルギーを消費しない日々が続けば、当然食べる量も時間も不規則になります。
せっかくご飯を作っても残飯になることが多くなりました。
そこでカミさんは作り置きが出来るものを始めました。
パン作りです。
パンならリビングのダイニングテーブルに置いておけば好きな時に簡単に食べられます。
そして昨年の4月あたりからカミさんのパン作りが始まったんです。
ネットのレシピサイトや動画を見ては試作品を作る日々が始まりました。
我が家には5~6年前に購入した立派なオーブンレンジがあります。
そのオーブンレンジのオーブン機能は私がこだわった料理をするとき以外、全く使われることのないままでした。
使われるのは温めるレンジ機能ばかり。
そんなオーブンレンジが突然活躍し始めます。
始めた当初はひどいものでした。
焼き過ぎてカチカチになってしまったり、味が全くしなかったり・・・
当然家族からは連日のブーイングが起こります。
しかし、カミさんは周りの雑音を気にすることなく毎日パンを焼き続けました。
すると!!
1ヶ月を過ぎた頃からそのクオリティーが上がってきました。
パン屋さんで購入するパンとほぼ変わらない程度まで上達します。
家族からは驚きと歓喜の声が上がり始めました。
カミさんの創作意欲はますます高まり、とうとう家庭では簡単に作れないようなパンをジャンジャン作れるまでに!!
パン作りはもう一年以上毎日続いています。
味も見た目も今ではお金を取れるレベルにまでなっています。
おそらくカフェでも開いたらそこそこお客さんが来るかもしれません。
パン作りと並行してケーキも作り始めました。
おかげでこの一年間、我が家ではパンを買うことは全くなくなっていますね。
あんなに不器用だったカミさんがここまで覚醒するなんて思いもしませんでした。
子供たちも毎日パンをリクエストしてはおいしそうに頬ばっています。
さらに最近、あることに気が付きました。
カミさんの料理のレベルが上がったんです。
晩御飯がすごくおいしくなりました。
おかずのレパートリーも100以上増えた気がします。
おかげで子供たちもご飯をしっかりと食べるようにもなりました。
パン作りは料理の上達にも一役買ったという事でしょう。
最近は私でも作らないようなおいしい料理を作ってくれます。
嬉しい反面、なんだか悔しさもありまして・・・
私の料理に対する情熱もますます上がっているようです。
料理だけはどうしても負けたくないですからね。
将来は夫婦でお店でも出しますか~