こちらも開幕でした!

プロ野球の開幕の翌日、昨年から始めた「早朝野球」も開幕しました。

朝4時に起床し着替えと入念なストレッチを行い5時に球場入りします。

昨年10月の最終戦以来でしたのでワクワク感と緊張感でほとんど寝られませんでした。

 

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球場に着くとメンバーが皆さん非常に眠そうな顔で続々と集まります。

「今シーズンもよろしくお願いいたします!」とご挨拶をさせていただき早速体を動かしました。

 

全くの素人が0からスタートした草野球!

ボールを取ることもきちんと投げることも全くと言っていいほど出来なかった人間が本気で取り組んだ7か月間。

徐々に慣れてきて自分のイメージ通りのプレーが出来るようになってきました。

もちろん経験者の方々の足元にも及びませんが、まだまだ伸びしろはたくさんある!と信じて今シーズンもがむしゃらに続けていこうと思います。

 

40歳を過ぎて何かを真剣に取り組むなんて全く想像すらしていませんでした。

もちろん仕事は全力で行っていますが、正直他の事に一生懸命になる余裕なんてなかったのかもしれません。

数年前までは毎日クタクタになるまで働いて倒れこむようにリビングで寝落ちする毎日でした。

コロナが流行ったことで仕事が一時的に落ち着いたタイミングで色々と今までの事、これからの事を考える時間が生まれたんだと思います。

自分がやりたいことって何だろう?

自分が今からできることって何だろう?

自分が体が元気なうちにやっておいた方がいいことって何だろう?

それまで全く考えることがなかったのでしょうね。

コロナが流行ったことはある意味私にとっては良いきっかけになったことは間違いありませんね。

 

来月からは自分の草野球チームも2022年の活動を開始する予定です。

せっかく見つけた自分のやりたいこと!

今年も全力で取り組みたいと思います。

 

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プロ野球開幕

今年もプロ野球が開幕しました。

コロナの影響で観客の人数を制限しながら開催すること2年間!

本当に盛り上がりに欠けていました。

私が毎年会社で購入しているハマスタのシーズンシートも2年連続無効となり返金されていましたしね。

でも今年は有観客での開幕が決まりました。

しかも100%収容で行われる開幕戦!

満員の横浜スタジアムを見るべく今年もきちんと参戦してまいりました。

 

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横浜スタジアムでの本拠地開幕戦はこれで14年連続で観に行っていることになります。

ベイスターズのファンになってから、私には1年に一度のメインイベントです。

否が応でもテンションが上がりますね。

 

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毎年息子や友人と観に行っているのですが、今年はなんとカミさんと二人での観戦です。

結婚記念日のお祝いのついでに一緒に観戦することになったのですが、実はカミさんと二人で観戦するのも初めての事です。

なんだか初めてづくしでいつもとは雰囲気が全く違う開幕となりました。

 

毎年の事ですが、開幕戦はあいさつ回りをするのも恒例です。

10年来のベイスターズファンで必ず現地にいる顔馴染みの方、必ず観戦に来ている友人、そして数年前からはシーズンシートオーナーになりましたので、シーズンシートのオーナーさんでお店にも買い物に来てくださっている企業の社長さんや、シーズンシートを通じて知り合った方々にきちんとご挨拶をするのも仕事のうちですかね。

社長としての最低限の仕事はここでもきちんと行っている自分です。

 

この日のカードは広島カープ

先発は広島のエース「大瀬良」とベイスターズは「東」!

予告先発を見ただけで勝てる確率がかなり低いのはわかっていましたが、開幕戦独特の雰囲気だけは毎回楽しみにしているわけです。

試合のほうは相変わらずでした。

ベイスターズの雑な野球で終わってれば17被安打11失点!

11-3の大敗です!はい!

今年もファンをがっかりさせるような開幕戦となってしまいました。

ちなみにベイスターズの本拠地開幕戦は毎回負け試合ばかりですので「ま~今年もこんなものか~」と多くのベイファンは思っていることでしょう。

それでも愛してやまない球団ですので、シーズン終了までしっかり応援したいと思います。

 

この日はハマスタ史上最高の観客動員数を記録しました。

数年前から外野スタンドの上部にウィング席を増設しましたが、コロナの影響でこの席が埋まることは今までなかったんです。

今回初めて超満員のハマスタを見てあらためて思うことは「集客策の凄さ」でしょう。

チームは相変わらずですが、フロントの運営にはいつも感心させられますね。

満員のハマスタがシーズン終了まで続くことを祈ります。

 

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さて、12球団の開幕戦が無事終わりましたが、ここで私の勝手な今シーズンの順位予想をしたいと思います。

素人の勝手な予想ですので何の根拠もありません。

期待値も込めて予想しています。

 

セリーグ

1位 ヤクルトスワローズ

2位 中日ドラゴンズ

3位 読売ジャイアンツ

4位 阪神タイガース

5位 横浜DeNAベイスターズ

6位 広島東洋カープ

 

パリーグ

1位 ロッテマリーンズ

2位 オリックスバッファローズ

3位 ソフトバンクフォークス

4位 楽天ゴールデンイーグルス

5位 西武ライオンズ

6位 日本ハムファイターズ

 

昨年の試合運びや選手層、そして監督のマネジメントやチームの雰囲気を見ているとこの順位が順当に感じます。

ヤクルトは高津監督と選手との信頼関係が12球団で一番良いと思います。

実際に球場でベンチワークを見ているとよくわかりますね。

ロッテもしかりで、井口監督の熱量に選手たちがしっかりとついて行っている印象です。さらにロッテはコーチ陣が大変すばらしい!

コーチ陣と選手の信頼関係はもちろん、井口監督が現役時代に共に戦ったチームメイトがコーチ陣にたくさんいることも強みですね。

逆にベイスターズは相変わらずチーム内の意思疎通が上手くいっていないようにも感じます。三浦監督の采配にもまだまだ迷いを感じますね。期待を込めて最下位にはしませんでした。

広島は鈴木誠也が抜けたのが大きいですかね。来年はポスティングで入った大金で強力な助っ人外国人を取りそうですが、今シーズンには間に合わないでしょうか?

注目のBIGBOSS率いる日本ハムファイターズですが、正直選手層が薄すぎる印象ですね。BIGBOSSが上手く采配をしても戦力不足は否めません。

それでもお客さんがたくさん入って球団の収益が上がれば来年はチャンスがありそうですかね。

以上勝手な順位予想でした。

 

とにかく私は今年もDeNAベイスターズを応援します。

ハマスタには15回は行く予定です。

大好きなプロ野球観戦を今年こそは思う存分楽しみます!

 

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22年目

3月25日は結婚記念日でした。

 

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カミさんと一緒になって早いもので22年目に突入です。

お互いに色々な我慢をしながらなんとかここまで一緒にやってきました。

付き合い始めたのが二十歳の時なので、24年間パートナーとして変わり者の私に寄り添ってくれているカミさんにはある意味感謝しかありませんね。

おめでた婚でしたので入籍した日はいつだったのか?いまだによく覚えていません。

ささやかな結婚式を挙げた日が一応結婚記念日になっております。

 

これまで結婚記念日なんてきちんとお祝いしたことがありませんでした。

2年前の20周年の時も、コロナが流行っていたため家族全員で私が昔勤めていた居酒屋に行ったくらいです。

いつかはきちんとお祝いしなきゃ!と思いつつ気が付いたら22年が経過していたんですよね。

そこで今年はなんと!きちんとお祝いをしてみました。

結婚して22年目にして初めての二人きりでの豪華ディナーです。

 

関内にあるこじんまりとした創作料理のお店で1万円のコース料理を食べました。

結婚してからの22年間の思い出話でもするのか?と思いましたが、結局1時間半子供の話で終わりましたね。

さすがは3人の子供を持つ母親です。

2人で食事をしたので子供達3人の夕ご飯をしきりに心配していました。

ま~何はともあれきちんとお祝いが出来ただけ良かったと思います。

 

22年一緒にいてつくづく思うことは、カミさんが自分には一番のパートナーだということです。

変わり者で偏屈な私の性格をよく理解してくれていますし、仕事の面でも私の一番の理解者です。

子供に対する愛情も非常に強く、家庭をしっかりと守ってくれています。

そしてやはり一番助かるのは、私の行動に一切干渉しないことです。

小言を言われることはしょっちゅうありますが、私がどこで誰と何をしようがあまり口を出しません。

基本的に私は自由人なのでその点は非常に助かります。

草野球を始めても、少年野球チームの代表になっても、ピアノを初めても、スナック通いを始めても、山登りを始めても・・・

今まで「いい加減にして!」なんて言われた事はありません。

もちろん家庭に迷惑をかけないようにしていますが、それでも家にいる時間はどんどん少なくなっています。

家に帰らない日も多いです。

それでも「いつ帰ってくるの!」とか「どこほっつき歩いてるのよ!」とか尋問されたことなんか一度もないんですよね。

おそらく私の女性の影がチラついても一切何も言わないと思います。

(そもそもありえない話だと思われているのでしょう)

逆に私もカミさんには多く干渉しません。

互いに程よい距離感で22年過ごしているのでしょう。

 

多分あと20年以上は一緒にいることと思います。

子供たちが全員巣立っていった後が少し心配ですが、これからも一緒にいてくれることを切に願う22年目の結婚記念日でした。

 

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ホルモン愛

私の好物はズバリ!「ホルモン」です。

昔から「珍味」と呼ばれるものが好きでした。

父親はビールが好きでよく「柿ピー」を食べていました。

4歳くらいからは私も「柿ピー」を一緒になって食べていましたね。

他にも「白子ポン酢」とか「なまこ酢」「ピータン」「イカの塩辛」なんかを好んで食べていたのを覚えています。

 

そんな私が大学生の時、本格的な「ホルモン」に出会いました。

きっかけは東京競馬場で意気投合した、見ず知らずのおじさんに連れて行ってもらった飲み屋さんです。

若い人が絶対に足を踏み入れないような汚いお店でした。

店内は白煙とニンニクの匂いが充満していて、10分もいれば洋服がものすごく臭くなるような場所です。

その日競馬で30万ほど勝った!というおじさんは私に「ホルモン」をごちそうしてくれました。

その時衝撃を受けました!

世の中にはこんなに旨いものがあるのか?と・・・

その日から「ホルモン」が大好きになりまして、20年以上日々おいしいホルモン屋さんを探し回っています。

 

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ちなみにそのおじさんとの出会いが面白いんです。

その日、競馬場内の馬券発券機で購入しようとしたら、1枚の馬券が機械の上に無造作に置いてあったんです。

しかも1万円ほどツッコんでありました。

私はとりあえずその馬券を手に取り自分の馬券を買いました。

「きっと誰かが取り忘れたのかな?ラッキー!とりあえず当たってたらそのままもらっちゃえ!」と普通に思いましたね。

購入から10分後、第6レースが始まりました。

私の馬券は見事大外れ!3000円が消えていきました。

しかし!券売機で拾った馬券はなんと大当たり!

10万ほどの払い戻しになっていたんです。

その馬券を見て私は少し怖くなりました。

この馬券をひょっとしたら探し回っている人がいるかもしれない!

すごく後悔しているに違いない!

そう思った次の瞬間、私は馬券を拾った券売機の近くへ行きました。

すると50代後半のおじさんが券売機の周りをウロウロしています。

券売機のすき間や足元を一生懸命物色しているではありませんか?

私は思いました。「間違いなくこのおじさんだ!」と。

勇気を振り絞ってそのおじさんに声をかけました。

「先程券売機で馬券を取り忘れませんでしたか?」と・・・

するとおじさんは私の顔を鋭い目で睨みつけたんです。

次の瞬間「おまえなんでそのことを知っているんだ!」と低いドスの利いた声で私の顔をさらに睨みつけました。

私は素直に「これおじさんの馬券ですか?さっき拾ったんですがどうしたらいいのか分からなくて持っていました。お返しします」と言いました。

するとおじさんの表情が一気に明るくなりました。

そして「ありがと~今日はなんてツイていない日だと思ったけど・・・よかった~」と私の手を強く握り返してくれました。

するとおじさんは「払い戻しのうちいくらかは君に払うよ!お礼として」と言いだしたんです。

もちろんそんなお金を受け取るわけにはいきません。

私は冗談で「よかったらおいしいものをごちそうしてくださいよ!」と言いました。

すると「よし!今日のレースが終わったら連れて行くよ!それまでよかったらおじさんと一緒に競馬を楽しもう」という嘘のような返事が返ってきたんです。

結局その後の7~12レースまで見ず知らずのおじさんと競馬を楽しんだわけです。

ちなみにこの日のおじさんは絶好調でして、私もおじさんの予想に乗ったおかげで5万ほどプラスになりましたね。

 

話をもとに戻しますが、この時から本当にホルモンが大好きになりました。

焼肉に行っても私は「カルビ」や「ロース」なんてほとんど食べません。

頼むのはもっぱら「ホルモン」ばかりですね。

「上ミノ」「シマチュウ」「マルチュウ」「ハツモト」「センマイ刺し」がお気に入りだったりします。

ただやはり大衆焼肉店の「ホルモン」はイマイチです。

「ホルモン専門店」には敵いませんね。

 

そんな「ホルモン」が大好きな私は、周りから「ホルモン番長」なんて呼ばれています。

そして同じホルモン好きが集まる「ホルモン番長の会」というものが数年前に結成されました。

その会でいつも利用するホルモン専門店がまた凄いんです。

本当に新鮮な「ホルモン」を使っているので一切臭みがなく、どんどん食べられるんですよね。

最初にそのお店を訪れて以来すっかりファンになってしまいました。

 

先週いつものように「番長の会」が行われました。

絶品のホルモンとお酒を楽しんでいる中、悲しいお知らせを耳にします。

「3月末を持ちまして閉店いたします。長年のご愛顧に感謝申し上げます。」

なんと、私が愛してやまないホルモン専門店が今月いっぱいで閉店しちゃうんです。

本当に残念でなりません。

老夫婦がひっそりと営んでいるお店でしたので仕方がない事ではありますが、これには大変ショックを受けましたね。

今月中にもう一度行く予定でいますので、最後に絶品ホルモンの味を舌にしっかりと焼き付けておこうと思います。

 

ちなみに次の番長の会の場所を現在探索中です。

近場ではなかなか見つかりませんが、また素晴らしいお店が見つかった時のワクワク感もたまらないでしょうね。

今はまさに出会いと別れの季節です。

新しい絶品ホルモンと出会えることを信じて仕事も頑張ります。

以上「ホルモン愛」でした。

 

ハマスタオープン戦

この日は横浜でお仕事でした。

本業がお休みの日は副業で小銭を稼いでいます。

なんとなく始めたお手伝い的な仕事ではありますが、最近はやりがいを少しづづ感じ始めて一生懸命やるようにもなりました。

ちなみに稼いだ小銭はピアノのレッスン代や高級ピアノ購入のための貯金になっております。

44歳まだまだ働き盛り!

稼げるときに稼がないとです。

 

そんなお仕事中の空いている時間を利用して横浜スタジアムにてオープン戦を観てきました。

丁度午前中の仕事が終わり、13時から14時30分まで空き時間があったんです。

この時間を上手く使わない手はありません。

今月届いたばかりのシーズンシートを握りしめ、今年初めてのハマスタに入りました。

 

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この日は天気も良くて最高の観戦日和でした。

お昼ご飯に購入したシュウマイ弁当を食べながらのんびり観戦です。

 

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と言っても私に許されている時間は1時間程度です。

14時30分には仕事に戻らなければいけません。

試合がちょうど盛り上がってきた5回の表・・・

後ろ髪を引かれる思いでハマスタをあとにしましたね。

 

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2022年3月25日(金曜日)

いよいよプロ野球ペナントレースが開幕します。

もちろんその瞬間、私は間違いなくハマスタにおります。

今年も大好きな野球とビールを思う存分楽しむために!

 

教え上手と教わり上手

久しぶりに尊敬するC先生とメールのやり取りをさせていただきました。

そのやり取りの中でふとこんなことを感じたんです。

世の中には「教え上手」と「教わり上手」がいると・・・

 

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私は人にものを教えるのがあまり得意ではありません。

両親は共に教員でしたが、人に何かを教えるのは非常に苦手だと思っています。

会社では社員に色々な面で指導をしていますが、全くと言っていいほど教えたことを実行してくれません。

おそらく教え方が悪いのだと思います。

少年野球チームでも小学生に野球を教えていますが、なかなか思うように理解してもらえません。

昨年から始めたコンサルティングのお手伝いでも色々な方に指導をしていますが、果たしてお役に立てているのか?疑問です。

 

特に私が苦手なのは「技術」や「スキル」を教えることだと思っています。

長年培って習得した「技術」や「スキル」を上手く伝えられないのが悩みでもあります。

分かりやすい言葉や身振り手振りで一生懸命教えてるのですが、なかなか伝わりませんね。

逆に「知識」を教えるのは得意だと思っています。

子供に勉強を教えたり、世の中の出来事をわかりやすく伝えたりするのは得意です。

 

実際仕事でもそう感じる場面が毎日あります。

日々お客様に商品を販売していますが、そこでは商品知識を伝えます。

同時に私しか知りえないような情報も瞬時に伝えます。

お客様のほとんどは「なるほど!」と商品を購入してくれます。

「知識」は確かに伝わっているはずなんです。

 

しかし!その商品を素早く丁寧に正確に取付ける「技術」はスタッフに上手く伝えられていない気がします。

その証拠につまらないミスやクレームが時々起こります。

そのたびに自分の指導力の無さに落ち込んだりもするんですよね。

 

結論から言えば私は「教わり上手」なのでしょう。

人の話にはきちんと耳を傾けます。

どんな些細な事でも自分のスキル向上になれば!と常に思っています。

 

ボーカルレッスンに通っている時もC先生の指導にとにかく食らいつきました。

先生のアドバイスを何度も思い出し反復練習する日々でしたね。

昨年から始めたピアノのレッスンでも教えてもらったことはその場で何度も試してみますし、家に帰ってからもそのアドバイスを忠実に守り練習をしています。

 

仕事の研修でもいつも最前列で一言一句聞き逃さないように聞いていますし、メモも相当取ります。(学生時代もそうだったはず?)

おかげで指導してくださる方からのウケはいいんですよ。

 

そんな日々の心掛けで「知識」はどんどん増えていきます。

指導者が言ったセリフをそのまま他の誰かに伝えることだけは出来ているのでしょうね。

 

そんな私には「教え上手」の方が本当に羨ましく映ります。

どうしたらあんなにも的確なアドバイスができるのか?

そうしたらあんなにも真剣に聞いてもらえるのか?

どうしたら思いが上手く伝えられるのか?

何度考えてもコツがわからないものです。

これはある意味生まれ持った才能みたいなものなのでしょう。

ま~プロスポーツ選手なんかでも超一流選手が必ずしも、いいコーチや監督になれるわけでもないですしね。

 

なので私は色々な人からたくさんの事を教わりながらこれからも生きていくとしましょう。

お金をきちんと払い、時間をきちんと使い、自分の「技術」や「スキル」を素直に向上させていければと思います。

「教わり上手」もある意味一つの特技ということで!

 

3月11日

2011年3月11日金曜日 14時46分18秒

私はその日いつものように仕事をしていました。

午前中にお客様の車の足回り交換作業を終え、ちょうど試走も兼ねて納車に行く途中だったんです。

地震発生時は鉄道のガード下の短いトンネルで信号待ちをしていました。

突如車が揺れ始めます。

トンネル内だったこともあり状況がすぐにはわからなかったんです。

地震だ!と気が付いたのは目の前に停車していた3メートルほどのトラックが大きく揺れるのを見た時です。

ものすごい勢いで左右に揺れるトラック!

このまま横転するのではないかと本気で思いました。

すぐに後ろの車のドライバーさんが私の窓ガラスを叩き「地震だ!トンネルから急いで出た方がいい!」と大声で叫びました。

同時に大勢の人が車から飛び出し30メートルほど先のトンネルの出口へ走っていきましたね。

私も「ここにいたら危ない!」と思いトンネルの出口へ向かいました。

外に出ると建物や街路樹、電線が大きく揺れています。

立っていられないほどの揺れに恐怖しかなかったです。

 

揺れが収まってから車に戻りましたが、みんなどうしていいのかわからない状況で、車はしばらく動きませんでした。

余震も心配になりましたが、お客様の大切な車を放置するわけにもいきませんので車が動くのを車内でひたすら待つしかなかったんです。

15分ほどすると少しづつ車が動き出しました。

ひとまず会社に帰ろうとUターンしましたが、とにかく渋滞がすごくて結局会社に戻れたのは2時間後でした。

 

会社に戻ると従業員が全員TVをじっと見つめています。

そこには津波が町を襲う様子がリアルタイムで映し出されていました。

今まで映画でしか見たことのない光景に、心臓を鷲摑みされたような感覚を覚えましたね。

「悲しさ」とか「空しさ」とか「驚き」とか・・・

そんな感情は全くない「無」の状態でTVを見続けるしかありませんでした。

 

家族の安否が気になりカミさんの携帯電話に何度も電話をしましたが全く繋がりません。

家の電話にかけた時、当時小学5年生だった長男が電話口に出て「大丈夫だよ!みんな家にいるから。家の中もそんなに被害ないよ!」と教えてくれてホッとしましたね。

緊急事態ということもありその日は会社を早めに締めて一斉に帰宅しました。

家に帰り家族の顔を見た瞬間!何とも言えない安堵の感情が沸き起こったものです。

 

その夜のTVではいまだかつて見たことのないような災害の様子がCMを挟むことなく流れ続けていました。

そんな時、母から携帯にメールが届きました。

弟と連絡が取れないと!

 

弟は当時都内のトリトンスクエアという高層ビルで働いていました。

すぐに弟にメールをしましたが、返信がありません。

しかし1時間後に1枚の写真付きのメールが届きました。

メールには無事を知らせる内容と一緒に煙を上がている隣のビルの写真が添付されていました。

弟のビルやオフィスでは全くと言っていいほど被害がなかったみたいでしたが、隣のビルで火災が起こり周辺のサラリーマンは全員屋外に避難していたそうです。

電車も止まり、交通機関もマヒしたため弟はその日は会社に泊まったそうです。

 

この地震で家族や身内に被害を受けた人間はいませんでした。

会社も展示している商品がいくつか棚から落ちたくらいで被害は全くありませんでした。

しかし、その翌日に私は涙が出るような経験をします。

 

地震の翌日も仕事を通常通り行い帰宅しました。

すると当時幼稚園児だった末っ子が「パパ!甘いもの食べたい!」と言い出しました。

私は末っ子を自転車の後ろに乗せてコンビニに向かいます。

しかし!お店に入った時私は衝撃を受けました。

商品が棚に何一つ置かれていなかったんです。

唯一あったのはペットフードとお酒だけでしたかね。

 

震災直後、不安からか?スーパーなどで食料品や日用品の買い占めが起きていることはTVで知っていました。

しかしどこか「自分には関係ない」と思っていたんです。

コンビニで見たその光景は私に現実を一気に見せつけました。

同時になんだか涙があふれてきたんです。

店内で涙を浮かべている私を見て末っ子は「パパどうしたの?」と心配そうに話しかけてきました。

私は「ごめんね!何もないから家でホットケーキでも作ろうか?」と言ってコンビニをあとにしました。

 

この時なぜ涙が出たのか?

それは人間の身勝手さ、愚かさ、無力さを目の当たりにしたからです。

私は幼少期から霊長類最強の母に「人の為に尽くしなさい!自分の事は後回し!常に人の事を考えその人が喜ぶこと、その人に役に立つ行動を取りなさい!」と教わりました。

だから自分だけ良ければいい!って人を見ると残念な気持ちになるんです。

そのコンビニの風景も私には同じでした。

不安な気持ちはわかるけど、そんなに必要ないものを買い占める必要なんてあるの?なんでみんな身勝手なんだよ!と悔しい気持ちになったんです。

 

東日本大震災は未だかつて誰も経験したことのない大災害でした。

みんなが冷静さを失い、パニック状態になったのもよくわかります。

しかし、私の住んでいる地域では全くと言っていいほど被害はありませんでした。

翌日からは皆普通の生活が送れていたはずです。

それでも一週間程度は買い占めは続いたんです。

 

TVでは東北で被災した人たちの様子が日々報道されていました。

私はスーパーの全商品を、全財産をはたいてでも購入して被災した方々へ届けたくなりましたね。

しかし、相変わらず買い占めは収まりません。

お米やカップ麺、トイレットペーパーが当たり前に買えるようになるまで2週間程かかりました。

何とも言えない気持ちで過ごした2週間でした。

 

その後はガソリン不足も噂され、ガソリンスタンドには連日長蛇の列が出来ました。

我が会社の前にも連日長蛇の列ができた関係でちょっとした営業妨害でしたね。

トイレを借りに来る方も多くてみんなで驚いたものです。

 

その数か月後には計画停電もありました。

この時には乾電池や懐中電灯を探す人で町は溢れかえりました。

お店に置いてあったLEDのハンディーライトもあっという間に売り切れてしまい追加でオーダーした分もすぐに売り切れるほどでした。

 

不安な気持ちが広がると人はこんなにも自分を守るために必死になるんだな~と感心してしまいましたね。

こうしている間にも被災地では多くの人が生活に困り悲しみに暮れているというのに・・・

 

東日本大震災は本当に色々考えさせられた出来事でした。

被害がなかったからこうして冷静に色々と考えられますが、自分が被災者だったらそうは言ってられなかったかもしれません。

被災して全てのものを一瞬で失った時、自分は冷静でいられるのか?

その立場にならなければ絶対にわからないのかもしれません。

 

あれから11年が経ちました。

あの日のこと、被災地のこと、被災者のこと、絶対に忘れないようにこれからも生きていこうとあらためて思うのです。

 

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