新年早々、私が代表を務める少年野球チームの監督から「代表!レクリエーション考えてくれ!」との緊急指令が入りました。
少年野球チームですのでもちろん毎週末は練習を行っております。
しかし、我がチームは複雑な家庭事情を抱えた子供が多いです。
特にシングルマザーで一人で子育てしているお母さま方が子供をどこかに連れて行くのは大変な事です。
そんな事情から我がチームはレクリエーションを大切にしております。
新年早々、寒い中キツイ練習をさせても子供達はもちろん、親も大変です。
ですので、まずはレクリエーションからスタートさせたというわけです。
正月休みの貴重な時間を使い私は綿密な計画を立てました。
そこで昨年も行った「登山企画」を今年も実行していきます。
今回は神奈川県で一番人気の山「大山」へ登ぼることにしました。
私自身何十回と登っている馴染みのある山です。
昨年の1月には寒い中、娘と登りました。
今年は子供達13名、大人6名を引率して登ることに!
登山は朝が大切です。
早い時間に動かないと、大山のような人気の山は駐車場がすぐに埋まってしまいます。
また、登山客が多いと登るのも下るのも混雑してしまい大変です。
早朝6時に集合し車3台で移動します。
みんな眠そうな顔で集まりましたが、出発の頃にはワクワクしているのか?テンションが上がっていました。
予定よりも少し早めに到着したのですぐに登山を開始します。
「代表!この山は大変ですか?」「登れるかな?」「途中で動けなくなったらどうしよう?」なんて不安を口にする子供達!
でも私が一番心配なのは実は大人達です。
子供は体が身軽ですし、普段から厳しい練習を行っているので間違いなく登れるはずなんです。
しかし、大人はこればかりは経験がないとキツイ山です。
一番不安なのは自分だよ!と心の中で思いながら山頂を目指しました。
まずは登山口で最初の選択をします!
「男坂」か「女坂」か?
「男坂」は急こう配が多少ありますが、最短コースで中腹まで行けます。
逆に「女坂」は緩やかな登り道で時間は多少かかりますが登りやすいです。
今日は女坂から行こう!と思っていた次の瞬間!
先頭を歩いていた子供達が一目散で「男坂」の階段を登り始めてしまいました。
マジか?と思いましたがこのまま進むしかありません。
とにかく登り始めました。
10分後、やはり大人たちに異変が起こります。
子供達は元気にどんどん登っていましたが、大人たちはペースがガクンと落ちてしまいました。
仕方ないので先頭は比較的若いコーチに任せて自分は一番後ろから引率していきます。
心が何度も折れそうになる大人達・・・
「あとどのくらいですか?」「もう無理~」なんて弱音を吐いていましたが、何とか励まし続け、上へ上へと歩かせます。
登山開始から50分後
何とか中腹の阿夫利神社に到着しました。
まずはチーム全員で初詣です。
人も少なく貸し切り状態でお参りすることが出来ました。
本来であればここで朝ご飯を食べたいところですが、阿夫利神社周辺には大勢で休憩できるスペースがありません。
20名以上の団体です。
他の人の迷惑にもなりかねません。
私は当初の計画通り「見晴台」まで行くことにしました。
阿夫利神社から山頂を目指すルートの途中に見晴台があります。
歩いて15分くらいの場所に比較的広い休憩ポイントがある事を伝え、さらにメンバーを歩かせます。
ここまで頑張って登ったメンバー達!
見晴台までは比較的歩きやすい道のりなので元気に歩いてくれました。
15分後、予定通り目的地の見晴台へ到着です。
持参したカップラーメンに水筒に入れてきたお湯を注いで寒空の下、温かい食事を取りました。
この時の気温は―2度!
やはり冬の登山は過酷です。
食事を済ませたら急いで下山開始です。
-2度の場所にずっといたら体が動かなくなってしまいますね。
阿夫利神社まで戻ってきた頃には、多くの登山客が集まっていました。
みな、ケーブルカーを使って登ってきたようです。
別の少年野球チームの姿もありました。
大混雑です。
「みんなケーブルカーで登っているのに、自分たちはきちんと自分の足で登ったんだよ!」とメンバー全員を褒めてあげましたね。
下山はお楽しみのケーブルカーを使いました。
ケーブルカーに初めて乗る子もいてみんな大興奮でしたね。
12時には駐車場に戻ってきました。
全員無事に下山することが出来て一安心です。
ここで監督から粋な提案がありました。
「このまま帰っても面白くないから牧場に行こう!」と。
車で40分くらいの場所にある「服部牧場」で美味しいアイスクリームを食べる計画です。
これには子供達も大喜びです。
現地についてアイスを食べたりおやつを食べたり、動物と触れ合ったり・・・
素敵な時間を過ごすことが出来ました。
帰りの車の中では、子供達はもちろん、大人たちは爆睡です(笑)
みんな達成感と心地よい疲労感で気持ちよさそうに寝ていましたね。
こうして我がチームの年始最初イベントは無事に終了です。
翌週からは通常の練習も始まります。
私は次のイベントも考えなければいけません。
今年も色々と忙しくなりそうです。