昨年から少年野球チームの代表を引き受けております。
末っ子が小学生の時にお世話になったチームです。
前代表が不祥事で更迭され、友人である私が後を引き受けたのはいいのですが、わからない事ばかり。
代表とは名ばかりでほとんど監督・コーチに運営をお願いしております。
それでも土日の活動日には仕事の合間を縫ってなるべく顔を出すようにしているのですが、仕事が忙しくてなかなか時間が作れていないのも事実です。
そんな私がチームの為に何かできないか?
色々考えて立てた企画が「親子レクリエーション」でした。
少年野球は現在瀕死の状態です。
野球人口の減少とともに子供の確保も難しくなっています。
また、昨今叫ばれている「親へのお手伝いの強制」も大きな問題です。
一昔前は土曜日、日曜日はみんなお休みでした。
毎週どこかへ出かける訳にも行きませんから、子供の習い事に親も時間を割くことが出来ていたんだと思います。
しかし、最近は仕事も不定休な方が多くなりました。
また、家族の時間はもちろん、プライベートを何かに邪魔されたくない!と考える方が増えているのも事実です。
また、少年野球を含めたスポーツの習い事は基本的にお金がかかります。
部費、道具代、遠征費、スパイク、シャツ・・・
今ではだいぶ安くはなりましたが、それでもお金がかからないということは決してありません。
少年野球は基本的にボランティアで監督やコーチが運営をしています。
活動費は基本的に部費からまかないます。
しかし、送迎代、昼食代、その他の経費は自腹の持ち出しがほとんどでしょう。
1円にもならない仕事を自分のプライベートを犠牲にしてまでやりたい!と思う大人達も減少傾向にあるわけです。
私のチームも例外ではありません。
10年以上前は20~30人以上の子供達がいました。
コーチもお父さん方や地域の野球好きのオッサンが一生懸命手伝ってくれていてそれはそれは賑やかでした。
しかし、ここ数年は子供も大人もチームをどんどん離れていきます。
これはこれで仕方がないことですがチーム存続の危機を毎年迎えているのが現状です。
現在、私のチームには子供が8人、大人が5人しかおりません。
もちろん試合は出来ないですし、まともな練習もさせてあげられない状態です。
それでも今年の春に子供達は背番号付きのユニフォームをもらっています。
主将・副主将もきちんとおります。
なのに!そのユニフォームに袖が通せないまま気づけば11月になってしまいました。
末っ子の時は毎週のように試合が行われ、ユニフォームを着て生き生きと野球をしていたんです。
しかし、今は全くそれが出来ません。
保護者もそのことを理解しているので文句は出ませんが、きっと寂しい思いをしていることでしょう。
そこで今回の企画を立てることにしました。
場所は私の草野球チームのホームグラウンド!
時間は19時~21時!
ナイターなら大人も仕事終わりに参加が可能です。
そこで子供達にはユニフォームをきちんと着せて、形だけでも野球をやらせてあげたかったんです。
迎えた当日。
コロナで2名が残念ながら欠席でしたが、子供と大人、そしてOBが20名ほど集まり野球を楽しむ事が出来ました。
末っ子も当時一緒に野球をしていた同級生を連れてきてくれて非常に楽しそうでした。
子供たちにとっては今年初めて袖を通した公式ユニフォーム!
そして、生まれて初めてのナイター野球!
さらに初めて体験する大人のグランドの広さ!
みな、グラウンドに入るなり大興奮でしたね。
また、この日は私からのサプライズでカメラマンを手配しました。
昔、スーパー銭湯でバイトをしていた時に仲良くなった同い年の友人です。
今でも私のお店をよく利用してくれています。
実は友人は趣味でカメラをやっていまして、声を掛けたら快く引き受けてくれました。
いつもは風景写真ばかり取っているようですが、この日はナイターで動く選手の撮影!
非常に難しかったみたいですね。
末っ子がプレーしていた時にはマネージャーさんがたくさんの写真を毎回撮ってくれていて、そのたびにLINEで送られてきました。
だから末っ子の野球姿の写真はたくさん残っているんです。
しかし、今いる子供達の写真はお母さん方が携帯で遠くからパシャパシャ撮っただけのものばかり・・・
本格的な写真をどうしてもプレゼントしてあげたい!という思いもありました。
結果的に友人は200枚以上の素敵な写真を撮ってくれたんです。
本当に感謝です!
後日写真を全員にLINEで流しましたが、皆本当に喜んでくれました。
良かったです本当に。
現在6年生が2名。
来年4月からは6人になってしまいます。
もちろん色々な子供たちに声を掛けていますが、なかなか集まりそうにもありません。
それでも最後の一人になるまで責任を放棄するわけにもいかないわけです。
実際に私の知る限り、この10年で馴染みのある5チームが長い歴史に幕を閉じています。
きっと全国のチームで同じようなことがたくさん起きていることでしょう。
我がチームの存続の危機はおそらく来年も続くはずです。
でも今はただ出来ることを精一杯やっていこうと思います。
きっといいことがあると信じて・・・