おじさんぽ

幼稚園で仲良くなった「パパ友」とはもう19年のお付き合いになります。

年齢も職業も出身地も全く違うおじさん達。

お互い子供が同級生という以外は何も共通点がありません。

でもそれがかえって仲を深めたりもするものです。

 

職業も立場も全く違うので、お互いに尊重しあえたりします。

仕事の愚痴や悩みを話しても利害関係が全く無いので結局笑い話にもなりますし、子供の話になれば共通点が多いため盛り上がるものです。

気が付いたら子供たち同士は今では全くお互いに絡むことはないのに、親父たちばかり何かあるごとに集まったりしています。

 

コロナが流行る前は2~3か月に1回はいつもの居酒屋(元職場)でよく呑んでいました。

毎年必ず野球を観に行ったり、何かにつけて出かけていたものです。

しかし、コロナになってここ2年はお互いに連絡は取るものの、みんなで会うことは全くなくなっていました。

そんな先日、T氏がこんなことを言い出します。

「みんなでプチ観光しない?近場で!」と・・・

 

もちろん、連絡&調整係は私です。

こんな時いつもであれば自分でプランを考えるのですが、今回は毎週末山登りに出かけているアクティブおじさんのM氏にプランを練ってもらいました。

M氏のプランはその名も「おじさんぽ」!!

いい歳こいたオッサン4人が休日に湘南の海を眺めながらブラブラ飲み歩くというものでした。

早速全員に連絡、日時の調整を行い迎えた当日。

最寄り駅に朝8時に集合しオッサン達は出かけたわけです。

 

 

まずは電車で鎌倉を目指します。

藤沢から「江の島電鉄」通称「江ノ電」に乗り目的地へ。

何度も乗っている電車ではありますが、オッサン4人でまったり座りながら乗る江ノ電はまた一味違うものです。

 

 

9時20分に鎌倉に到着しました。

早速小町通りで食べ歩き&飲み歩きをしようと思ったのですが、時間が早かったためどのお店も開いていません。

 

 

しばらく歩いていると一人のおじさんがお店の中から大きな声で私達を呼びました。

「コロッケ揚げたてだから食べてってよ!」「鎌倉ビールもあるよ!」

小町通りで人気のコロッケ屋さんでした。

その声につられコロッケとビールを買ったのですが、次の瞬間!店主が信じられないことを言い出しました。

「お店の中に椅子があるからよかったらそこで食べていきな!」

どう見てもテイクアウト専門店です。

コロッケが並んでいるショーケースの裏には3畳ほどの何もないスペースがあるだけです。

そこに椅子を並べ始めた店主!

せっかくなのでお言葉に甘えて朝からコロッケとビールで乾杯しました。

 

 

そのまま鶴岡八幡宮まで歩きお参りをしたのですが、朝早くから飲んだビールのせいで若干フラフラしてしまいました。

酔っ払っている状態でお参りするなんて・・・罰当たりなオッサン4人でしょう。

 

 

お参りを済ませ駅まで戻り、今度は長谷駅を目指します。

鎌倉大仏長谷寺に向かいます。

 

 

鎌倉の大仏は今回で4回目でしょうか?

ずいぶん昔に子供を連れてきましたが12年ぶりくらいでしたね。

修学旅行の小学生がいて非常に賑やかでした。

 

 

そのまま長谷寺へ向かいます。

 

 

この時期の長谷寺と言えば「紫陽花」でしょう。

別名「紫陽花寺」などと呼ばれていて6月は大変混み合う人気スポットです。

この日も大勢の人が訪れていまして、整理券をもらって行列に並びながら鑑賞してきました。

少し早かったので3分咲きでしたが、非常に綺麗で癒されました。

 

 

本来であればここから最終目的地「江の島」まで歩いていく予定でしたが、久しぶりの外出に皆若干の疲れが見えます。

結局長谷駅から江ノ電片瀬江ノ島に向かいました。

 

 

電車から見える海。

あらためていいところだな~としみじみ思います。

 

 

江の島でいよいよ昼食です。

日曜日ということもあり多くの観光客が江の島を訪れていました。

空いていそうなお店に入店しテラス席で乾杯です!

 

 

美味しいお酒と食事!

 

 

もう文句ありません。

 

 

これまでの4人の思い出、子供達の事、嫁さんの事、そしてこれからの自分たちの人生。

色々な話をしましたが、結局あの「運動会」の話でいつものように盛り上がるから面白いものです。

何年たっても「酒のつまみ」になりますね。

 

13時半、江の島を後にし最寄り駅まで帰ってきました。

この時点でそれなりに皆ベロベロでした。

 

私はそのまま自転車にのり少年野球チームの練習へ顔を出しましたが、酔っていたので全員から「昼間から言いご身分だね~」なんて嫌味を言われましたね。

 

こうして「おじさんぽ」は終わりました。

いつまでもこうして一緒に過ごせる仲間がいることに本当に感謝ですし、これからも大切にしたいと思います。