NO MUSIC NO LIFE

音楽が大好きです。

幼少期からピアノを習っていたこともあり自然と音楽が好きになりました。

特に好きなジャンルがあるわけではなく、気になった曲やアーティストはすぐにチェックして自然と聞いてしまいます。

 

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私が音楽が大好きになった最初のきっかけは父親のカーステレオから流れていたスティービーワンダーでした。

小学生になるかならないかくらいの時だったと記憶しています。

父親はバリバリのビートルズ世代です。

学生時代にはビートルズはもちろん、グループサウンズフォークソングに夢中になっていたそうで、家にはアコースティックギターや大量のレコード、そして立派なプレーヤーがありました。

そんな父親はレコードを買ってはカセットテープに録音して車の中でよく聴いていましたね。

ある日父親と一緒に車で出かける際、珍しく助手席に乗せてもらいました。

2人だったため父親はいつもよりもカーステレオのボリュームを大きくしていました。

そこで初めて聞いたスティービーワンダーの名曲!

こんなに耳に心地よい音楽がこの世にはあるんだ!と気が付いた瞬間でした。

その後は家に帰り、父親の持っているレコードを色々聞かせてもらいさらにテンションが上がったのを覚えています。

小学生になると共働きの両親の帰りを自宅で一人待つ生活が始まりました。

学校から帰り、友達と遊ぶ約束がない日には、大量のレコードがある父親の部屋へ自然と向かうようになりました。

レコードのかけ方を教えてもらっていたので、いろいろな曲を聴いては興奮する毎日です。

そんなある日、一枚のレコードをかけた瞬間、雷に打たれたような衝撃に襲われました。

音楽を本気で好きになった瞬間でした。

井上陽水の「氷の世界」というアルバムです。

まだ7歳だった私にはそれはそれは刺激的なサウンドでして・・・

あの時の衝撃は今でも忘れられません。

 

それからというもの、よく見るTV番組は全て歌番組になりました。

父親も一緒に音楽を楽しんでくれる息子がよほど可愛かったのか?レコードだけは欲しいと言えば無条件で買ってくれるようになりました。

もちろんピアノもクラシックでしたが楽しく習い続けました。

 

小学4年生になるとロックに目覚めます。

それまでも「ビートルズ」や「ローリングストーンズ」「チャックベリー」や「プレスリー」などのロックの大御所と呼ばれる人たちの音楽には触れてきましたが、このころ夢中になったのが「ボン・ジョヴィ」「ヴァン・ヘイレン」「「BOWY」「浜田省吾」「尾崎豊」です。

10歳にして激しくテンポの速い音楽をノリノリで聞いているませたガキでした。

そんなませたガキと音楽の話をしてくれる友人なんて当時はもちろんいません。

ましてや、ピアノを習っているというだけで「女みたい!」と冷やかされる時代です。

周囲にはピアノを習っていることを隠し、好きな音楽の話など学校ではできるわけもありませんでした。

 

中学生になると同級生も自然と音楽に興味を持つようになります。

私が音楽に詳しいとわかると友人が増えました。

そんなある日衝撃的な出来事が起こります。

 

当時私はデビューして間もない「X」にどっぷりハマっていました。

父親にやっと普及し始めたばかりのCDプレーヤーを買ってもらい、CDもたくさんおねだりしました。

「X」の激しいサウンドとピアノを美しく弾くYOSHIKIに強烈な憧れを抱いたものです。

ある日のこと、音楽の授業がありました。

少し早く音楽室に行くと先生がピアノをキレイにお手入れしていました。

習っていたピアノの発表会前だったこともあり先生に「少しだけ弾いてもいいですか?」とお願いし弾いてみました。

先生も自分がピアノを弾けるとは思っていなかったようで少し驚いていました。

するとクラスメイトが続々と集まってきまして・・・

「お前ピアノ弾けるの?」と皆驚いています。

誰かが「なんかみんなの知ってる曲弾けや!」と言ったので「X」の名曲「エンドレスレイン」を少しだけ弾きました。

弾き終わるとクラスメイトから大きな拍手が起きました。

結局その日の音楽の授業は私が弾く最新曲の鑑賞会みたいになりまして・・・

それまで「ピアノなんて弾く男は気持ちが悪い!女みたい!」とバカにされていた自分にとってはまさに驚きの出来事でした。

ある意味YOSHIKIのおかげでしょう。

 

高校生になると音楽好きがさらに加速します。

通学に往復3時間かかる遠方の学校に通っていたこともあり、通学時間は当時まだ高級だったCDプレーヤーと何枚ものCDを鞄に詰めて通う毎日です。

当時のプレーヤーは単3電池3本が動力でして、2日に一度は電池を買い替えていましたね。

アルカリ電池当時はものすごく高価でした。

CDを買うためにアルバイトも始めました。

バイト代はすべてCDの購入に使っていたと思います。

90年代になると小室哲哉が音楽業界を席巻します。

毎日のように誕生するミリオンヒットに当時の高校生は皆夢中でした。

私もCDだけでなく楽譜やバンド譜をたくさん買っては自宅のピアノに向かう毎日です。

同級生とバンドを組んでスタジオでセッションもしました。

弦楽器や管楽器を弾ける友人もできて、学校の音楽室で放課後ヒット曲を奏でて楽しむこともありました。

音楽好きな自分にとっては本当に至福の時間でしたね?

 

それでも22歳の時結婚し子供が生まれてからは自然と音楽から離れてしまいました。

子育てや仕事が忙しくそれどころではなかったのでしょう。

2000年から数年間は完全に空白期間です。

その当時のヒット曲がいまだによくわからずカラオケなんかに行くと少し困ります。

 

長男が4歳の時にピアノを習い始めてからはまた音楽を聴き始めました。

実家に長い間保管されていた学生時代に買い集めたCDも自宅に移動しました。

ちゃんと数えたことはないですが1000枚以上はあった思います。

それからは自宅や車の中で音楽を楽しむ毎日が今日まで続いています。

 

息子も親の影響で音楽が大好きです。

ピアノも12年習い続けましたし、高校生になると軽音部に入りベースを弾いていました。

長男の部屋にはベースやギター、パソコンに音楽ソフト、打ち込み用のキーボード、立派なスピーカーや再生機があります。

レコーディングスタジオか?と思うような雰囲気です。

今でも気になるアーティストが見つかればお互いに情報交換しています。

 

今はいい時代です。

YouTubeや携帯でいつでも気軽に音楽が楽しめます。

デビューしていないアーティストの曲も聞き放題です。

今の若い人たちが本当に羨ましくも感じます。

 

音楽を聴いたり演奏している時は本当に無心になれます。

最高のストレス発散にもなります。

私にとって音楽は体の一部です。

音楽のない生活はもはや考えられません。

まさに「NO MUSIC NO LIFE」なのです。