人間1回目

ルールを守れない人

マナーを守れない人

モラルがない人

約束を守れない人

平気で人を傷つける人

自分が一番正しいと思っている人

人の悪口を平気で言う人

すぐに誰かのせいにする人

 

残念な人って一定数います。

もちろん私の周りにも少なからずいますし、今まで残念な人に多く出会ってきました。

 

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そのたびにイライラしたり振り回されたり・・・

そんな人達といるといい事なんて全くありません。

また一緒にいるといつの間にか自分も残念な人として周りから見られます。

 

もちろん私も一部の人の目からすれば残念な人に見られているのかもしれませんが、常にそのような人間にならないよう、そして見られないよう気を付けて生活しているつもりです。

 

残念な人を見た時にいちいち反応するのもまた疲れます。

注意したり指摘してもなかなか受け入れてもらえなかったりもします。

だから極力関わらない方がいい!という結論に至るのは当然です。

しかし、客商売をしているとそうも言っていられません。

あまりにひどい方はこちらからお断りしますが、我慢できる方は苦笑いで接客する以外ないのです。

そんな時はいつもある話を思いだすようにしています。

「人間1回目」という話です。

 

結構有名な話なので今更書き留めるのもどうかと思いましたが、ストレス発散の為にも書いておこうと思います。

チベット仏教には「輪廻転生」という考え方があります。

この世の生命体はその命を絶えずループさせて存在しているという教えです。

一度命が燃え尽きてもまた新たな命としてこの世に生まれ変わるということでしょう。

この考え方は我々多くの日本人も無意識のうちに抱いているのではないでしょうか?

「生まれ変わったらどんな動物になりたい?」「生まれ変わったらどんな人間になりたい?」「男と女どっちがいい?」なんて会話をしたことが必ずあると思いますが、その根底には上記の考え方があるからこそ出てくる会話です。

そして、人間に生まれ変わるにはたくさんの「徳」を積む必要があるそうです。

色々な生物でその一生を終え、そこでたくさんの「徳」を積んだのち人間としてチャンスを与えられるという事のようです。

そして初めて人間になった人は「人間1回目」という事になります。

ちなみに人間としてチャンスを与えられたにもかかわらず罪や過ちを犯した人はまた別の生物で一から「徳」を積み直さなければならないんだとか・・・

 

この考え方を真に受けるつもりはありませんが、よく調べるとこの地球上の生命体の総数は何千年も変わっていないんだそうです。

ある種が絶滅の危機を迎えても、別のある種が増える。

人間が増えれば動物が減る。

逆に人間が減れば昆虫や動物の数が自然と増える。

そう考えるとあながち間違った解釈ではないような気もします。

 

同じ人間でも優秀な人とそうでない人がいます。

私たちの周りにもすごく優れた人っていますよね?

若いのにすごくしっかりとした考え方を持っている人。

他の人よりもスポーツ万能な人。

とにかく頭が良くて世の中の役に立ちまくっている人。

逆に救いようのないくらいだらしない人。

人を平気で傷つけたりとにかく自分勝手な人。

いつも失敗ばかりで人に迷惑をかけ続ける人。

愚痴ばかりで人を不快にさせる人。

簡単に自らの命を絶つ人。

などなど・・・

ではこの差は一体何なのか?

この差は人間として生まれ変わった回数によるものだという事です。

 

人間として何回も生まれ変わっている人は前世の記憶はないものの、その経験や行いがどこかで引き継がれているのかもしれません。

だから若くして成功を収める人がいたり、類まれな才能を持った人間が時々存在するんでしょう。

将棋の藤井聡太さんや大谷翔平選手、天才子役なんて言われた芦田愛菜さんなんか若いのに本当にすごいじゃないですか?

その道のプロとしてもすごいですが、受け答えや考え方などその辺の大人よりもしっかりしていますしね。

間違いなく人間10回目以上でしょう。

歴史上の偉人達も人間数十回目なのかもしれませんね。

 

逆にすごく残念な人はどうか?

平気でルールを破る人!

煽り運転なんかを平気でする人!

道端に平気で唾を吐いたりごみを捨てたり、たばこのポイ捨てをする人!

列にきちんと並べないない人!

空気が全く読めない人!

残念ながらそんな方々は人間1回目の人なのかもしれません。

 

だからそんな人に遭遇してもイライラしてはいけません。

ムキになって大声で注意してもいけません。

その振る舞いを声高に否定してはいけません。

なぜなら人間1回目なんですから・・・

 

そのように考えると、人との付き合い方にも少しだけ余裕が出てくるんじゃないでしょうか?

というお話なんです。

この話を聞いてからは自分に都合の悪い時だけですが「あの人は人間1回目なんだから仕方がない!」と心で叫ぶようにしています。

そうすると少しは気持ちが楽になるんですねこれが!

 

ここでふと疑問が湧いてきます。

自分は果たして人間何回目なのか?

1回目かもしれませんし2~3回目かもしれません。

少なくとも5~10回目なんてことは絶対にないと思います。

ひょっとしたら誰かから「あの人は人間1回目だから・・・」と思われているかもしれませんしね。

来世で再び人間に生まれ変われるよう「徳」を積みながら残りの人生を過ごすこととしましょう。

日々「真摯にひたむきに」生きていこうと思います。