物価の上昇が止まりません。
日本は長い期間デフレ状態でしたので当然の結果と言えると思いますが、急激な物価上昇はあらゆるところに影響を及ぼします。
私が高校生の頃、500円あれば放課後友人と遊べました。
マックで390円のサンキューセットを頼み、割り勘でプリクラを取っても500円で足ります。
腹が減ったらコンビニでおにぎりとホットスナック、紙パックの味の薄いお茶で何とかなりました。
カラオケに行っても数百円で歌えました。
しかし!
今、マックでお腹いっぱい食べようとしても500円では足りません。
コンビニでお腹いっぱい食べようと思っても500円では足りません。
もう何年も行っていませんが、カラオケも500円では行けないのかな?
タバコも20年前に比べたら驚きの価格です。
コスパで有名なファミレスもすごく高くなった印象でしょうか?
価格があまり上がっていないものでも、明らかに内容量が減っていたりもします。
デフレからの脱却を目指した某政権の影響が一番大きいのかも知れませんが、急激な物価上昇にどの業界も対応に苦心していることでしょう。
私のお店も同様です。
自動車関係のお店ですが、ここ数年で商品や部品が1.3倍以上値上がりしています。
昔が安すぎた!価格競争に付き合い過ぎた!質より量を重視し過ぎた!と思ってはいましたが、こんなにも急激に価格が変化すると売値に転嫁するのが非常に難しくなります。
最近聞いた話ではこの物価上昇の原因は明らかに輸送費の高騰だそうです。
原材料の高騰!と世間では言っていますが、むしろ外国からの輸送費が大幅に上がっているというのが正解なはずです。
外国で作られた製品や原材料の多くはコンテナ船で運ばれます。
しかし、昨年コロナが猛威を振るいました。
特に諸外国では大パニックが起きたわけです。
経済活動はストップし、多くの方が職を失いました。
製造業もストップし供給量は半分以下になったはずです。
今年に入り少しづつですが経済活動が回り始めましたが、人材の流失、特に運送業の人手が圧倒的に足りないのは事実です。
日本を含め、外国では製造業は元の供給量に戻りつつあるみたいですが、それを運ぶ手段が不足しているんです。
大型コンテナ1基運ぶのに、コロナ前は30~40万だったそうです。
(ちなみに2010年頃は5~10万だったとか)
しかし、現在60~90万ほどかかると言うから驚きです。
もちろん中の荷物に大きな変化はありません。
そうなると輸送費分を価格に転嫁しなければ儲けが出なくなるんです。
このままでいくと輸送費が数年で5倍以上になると言われています。
コンテナ不足が物価上昇に間違いなく影響を与えているわけです。
物価の急激な上昇に我々の生活はますます苦しくなります。
給与が上がらないのに生活費だけがどんどん上がっていく状況に給与を支払う側としては非常に気を使います。
私の家族の生活でさえけっして楽ではないからです。
当然給与を上げるためにはそれなりの売り上げと利益が必要です。
しかし、巣篭り需要が高まる中で自動車業界の現状はさらに厳しくなっています。
毎日帳簿とにらめっこです。
アイデアを絞り出す作業も疲れます。
それでも「何とかなるさ!」とポジティブに考えながらやっていくしかないのです。
先日行われたプロ野球日本シリーズを見事制したヤクルトスワローズのスローガンは「絶対大丈夫!」です。
シーズン当初はなんとなく幼稚な言葉だな~なんてバカにしていましたが、ヤクルトスワローズの活躍ぶりを見ると急に素敵な言葉に感じます。
やはり何事もポジティブに考えることが重要なんでしょう。
おそらく物価の上昇はこれからも続きます。
いくら節約に努めても限界があることでしょう。
でも私には超ケチで優秀な経理部長であるカミさんがいます。
お金の管理や使い方は全て任せているので安心です。
健康で食べるものに困らない程度の質素な生活でも日々楽しいことを見つけながら過ごすしかありませんね。
私にできることはただがむしゃらに働くだけですかね。