マラソン大会

昨年の11月!「代表マラソン大会出るよね?」と少年野球チームのマネージャーから突然言われました。

毎年私の住む地域で盛大に開催されいるマラソン大会です。

 

 

以前も書きましたが、33歳の時に鬱になったことをきっかけに煙草をやめ、体を動かす活動を始めました。

まず最初に始めたのがマラソンです。

学生時代から一番苦手だったスポーツ!それがマラソンでした。

しかし、だからこそあえて克服したかったところはあります。

鬱との戦いの中で、何か自分自身を変えてみたかったんでしょう。

毎日朝早くからランニングに出かけ、仕事から帰った後も走る毎日。

デジタル技術の進化で、大好きな音楽を聴きながらランニングすることも出来るようになったので、気が付いたら2~3年その生活は続いていました。

そのうち足腰が鍛えられたのか?山登りも始めすっかりアスリート気分です。

 

そんな時に当時小学6年生だった長男とエントリーしたのがこのマラソン大会でした。

10キロの部で見事完走できたことは当時非常に誇らしかったですね。

調子に乗って翌年にはハーフマラソンとフルマラソンにも挑戦!

自分の体力に自信がついたものです。

 

しかし、37歳くらいからはマラソンへの情熱は徐々に失われていきました。

仕事が忙しくなってきたからでしょう。

山登りは定期的に行っていたので脚力と体力には自信はありましたが、マラソンはもういいや!と思いながら過ごしてきました。

 

そんな地元のマラソン大会!

新型コロナの影響で3年間開催されることはなく、私の中ではその存在自体が忘れ去られておりました。

しかし!令和5年1月22日に開催されることが決まったようです。

そこで、我が少年野球チームの5・6年生が出場することになりました。

子供達だけ走っても面白くはありません。

そこで私に声がかかりました。

「10キロの部で走ってください!!!」

 

昨年末の激務を終え、少し体を休めたい時期です。

しかも、連日連夜の新年会ラッシュ!

3年前からやめていた煙草も吸い始めましたし、ランニングしている時間なんて今はありません。

正直10キロを走ることが出来るのか?

不安ではありましたが、せっかくのお声がけに応えないのも男らしくありません。

「何とか頑張ってみます!」といってマネージャーにエントリーしてもらいました。

 

ラソン大会前夜は飲み会でした。

翌日にマラソンを走らなければいけない人間は、結局12時過ぎまでお酒を飲まされました。

もうこうなったらやけくそでしょう!

 

迎えた当日、朝6時にいつも練習している小学校のグラウンドに集合し、マラソン大会にでる子たちにしっかりとアップをさせました。

自分はまだ若干のお酒&疲れが残っていましたね。

 

アップを終えマラソン大会が行われる会場まで徒歩で移動!

8時45分に子供達のレースが始まりました。

地域の子供達が一斉に道路を駆け抜けていきます。

その数なんと400名以上!!

 

 

その中から我がチームの子供達を必死で探し、声援を送りました。

3キロの部でしたがみんな最後まで一生懸命走り切ってくれました。

よく頑張ったと思います。

 

 

11時からはいよいよ私の番です。

会場には300名近い大人たちが出番を待っています。

ローカルな大会ですので顔見知りも多いんです。

「明けましておめでとうございます。」と挨拶をして回ります。

そのほとんどの方から「走るんですか?」「えっ!社長何やってるんですか?」「本当に大丈夫?」なんて声を掛けられるので非常に不安になりますね。

 

 

そして10キロの部がスタートしました。

10キロを真剣に走るのは6~7年ぶりでしょうか?

不安な気持ちを押し殺して、昔走り切ったいいイメージで走り始めました。

 

 

沿道には多くの観客がいます。

知り合いも本当に多いんです。

商売柄、苦しそうな顔で走るのも良くありません。

なるべく笑顔で終始走り続けました。

 

 

3キロくらい走ると体に異変が起こります。

明らかに呼吸が乱れるんです。

タバコを吸い始めたことと、連日のお酒の影響だとすぐに感じました。

しかし、こんな時はあえてペースを落とさず苦しいけど走り続けた方がいいんです。

過去の経験からそのことを知っている私はとにかく走り続けました。

すると、4キロ過ぎたあたりから体がふと軽く感じる瞬間があるんです。

いわゆる「ランニングハイ」というものでしょう。

身体の中の走るために必要な臓器や筋肉が刺激され、ここで初めて呼吸が整うんです。

ここからは少しだけペースを上げて折り返し地点まで来ました。

しかし、8キロを過ぎたあたりからペースがガクンと落ちます。

数年ぶりに走った影響でしょう。

 

 

それでもラスト1キロは元の会場付近に帰ってきます。

沿道にはまだたくさんのお客さんがいます。

私のチームのメンバーも全力で声援を送ってくれています。

更に笑顔を意識しながら最後の1キロを走りました。

 

 

そしてついにゴールへ!

なんとか54分で完走することが出来ました。

10年前に参加した時は48分くらいでしたのでだいぶ衰えはありますが、笑顔で完走すること!が目標でしたので大満足です。

 

 

地元の方々にも「本当にお疲れ様!」と褒めていただき気持ちの良い終わり方となりました。

 

 

その後は着替えてすぐに仕事へ!

会社に戻ったら多くのお客様がお越しになっていて大変なことになっていました。

司令塔である私が不在だった影響もありますが、それにしても凄い混乱ぶりです。

すぐに状況を整理整頓して、スタッフに優先順位とやるべき仕事を指示していきます。

すると30分ほどで徐々に仕事が回り始め、正常な状態に戻りました。

スタッフの力の無さを痛感した瞬間でもありましたが、これも仕方のないことでしょう。

19時に無事仕事が終わりました。

本当に疲れて今すぐにでもベッドに倒れこみたい!と思っていた次の瞬間!!

監督から「お疲れさん会やるから集合ね!」と言われ結局、昨夜もいた居酒屋へ・・・

 

 

ビール3杯とハイボール2杯で完全に落ちました・・・