箱根駅伝にみる母校への思い

お正月気分も1日仕事をしただけで完全に抜けました。

今年はお正月らしい過ごし方をしなかったせいもありますが、完全に普通の日常が戻りつつあります。

年が明けてもやることは変わらないのであまり気にせずやるべきことをやるだけですかね?

 

さて、お正月の恒例行事「箱根駅伝」が今年も無事終わりました。

30代前半までは箱根駅伝なんて全く興味がなかったのですが、自分がマラソンを始めたことと、実際にランナーを生で見に行ったことですっかり夢中になり、今では毎年TVで楽しく観ています。

そんな箱根駅伝には思い出があります。

数年前の事です。

 

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お正月に家族そろって帰省しました。

実家には両親と弟家族、私の家族、親戚のおじさん、私の友人、幼馴染、母の昔からの友人が集まり賑やかに過ごしていました。

1月2日に実家に到着すると、みんながTVの前で盛り上がっています。

全員で箱根駅伝を食い入るように見ていたんです。

その日の事は一生忘れないでしょうね。

 

この日実家を訪れた全員が大卒です。(息子と娘は大学生)

父は早稲田大学、弟は法政大学、息子は青山学院大学、娘は日本体育大学、2人の叔父はそれぞれ東洋大学駒澤大学・・・

さらに親友と幼馴染は東海大学、幼馴染の弟は国士舘大学、母の友人は東京農業大学中央大学明治大学などなど・・・

そうなんです!

箱根駅伝に出場する名門校出身者ばかりがこの日は集まっていたんです。

そうなると否が応でも盛り上がります。

それぞれが自分の母校にTVの前で熱い声援を送るわけです。

同時に学生時代の思い出話はもちろん、冗談交じりでお互いに母校自慢というマウントの取り合いが開始されます。

エスカレートしてくると駅伝に全く関係のない話まで始まる始末・・・

それはそれは異様な光景でしたね。

箱根駅伝に全く縁のない大学を出ている私とカミさんはその様子を冷ややかに見ていました。

母親はみんなの食事の支度に夢中で駅伝など全く見ていません。

ちなみに母親は東京学芸大学出身です。

 

その様子を見た時にあらためて思いました。

それぞれが自分の母校に対してものすごい愛着があるのだと!

 

大学4年間は本当に楽しい毎日の連続です。

それぞれが自分の興味のあることに真剣に取り組めますし、誰かにやらされるわけでもなく自発的に行動できる年齢でもあります。

また、多くの友人もできます。

中学・高校時代とは大きく違い、考え方や育ち、価値観の近いもの同士が自然と仲良くなれるのが大学という場所なんでしょう。

私も多くの楽しい時間を過ごしましたし、多くの友人もできました。

カミさんとも出会いましたので、人生を振り返った時に間違いなく一番楽しい時間だったと自信を持って言えますかね?

 

そんな楽しい時間を過ごせた場所には誰でも当然愛着がわきます。

この日駅伝を見ながら母校愛を前面に出していたオッサン達の気持ちはよくわかります。

誰にも若い時があり、最高の思い出があったという事でしょう。

 

その1年後駒澤大学出身の叔父は病気で他界しました。

最後に一緒にお酒を飲んだ思い出の日でもありますね。

 

あの日以来、実家に大勢が集まって賑やかに過ごすこともなくなりました。

コロナの事もありましたし、我が実家を両親が売ってしまったからです。

(実家売却の話はまた後日・・・)

 

今年は自宅のリビングでのんびり観戦していました。

復路では長男の同級生が走ったので、我が家ではそれなりに盛り上がった第98回箱根駅伝でしたね。

 

来週からは2か月ぶりにランニングを再開する予定です。

駅伝の余韻に浸りながら国道1号を軽く走ってこようと思います。