ゴルフはお付き合いで年に5~6回やります。
最近はお誘いを受けることも多くなりましたが、相変わらず下手くそです。
そんな私がゴルフを始めたのは10年前。
なんとなくゴルフくらいできた方がいいかな?とう安易な気持ちで始めたのがきっかけです。
せっかちな性格なので一打一打集中してプレーするゴルフは全く向いていませんが、それでも色々な方々と貴重なお話が出来たり、新たな出会いが生まれるという意味ではいいスポーツだと思います。
さて、そんな私が生まれて初めてゴルフの大会を観戦しました。
5月19日から22日まで千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブで開催された「ブリヂストンレディスオープン」に行ってきたんです。
ゴルフをやることはあっても、観るのは初めての経験です。
しかもここ袖ヶ浦カンツリークラブは思い出の場所です。
今から8年前、ゴルフを始めてまだ間もない頃に取引先からのお誘いでプレーをしたことがあります。
当時ブリヂストンは男子ツアーの大会「ブリヂストンオープン」の冠スポンサーでした。
その大会終了の翌日に取引先の偉い人たちを集めてのゴルフコンペが毎年開かれていたんです。
当時私は父の下で従業員として働いていました。
まだまだペーペーの下っ端です。
しかし、いづれは社長になる人間!
取引先から「ぜひ一緒に行きませんか?」と声を掛けれられまして何にも考えずに参加しました。
素人の私はもちろんの事、ゴルフが好きな方でもそう簡単にプレーできるコースではありません。
ちなみに1回4~5万かかります。
当時はそんなことも全く知らずに参加した私。
現地に着くと明らかに偉そうな方々が大集合していました。
プロゴルファーの方も数名いましたね。
そんな中で175打も叩いた自分です。
表彰式でさらに驚きました。
そこにはブリヂストンの社長さん、取締役、さらには全国でも有名な大手企業の社長さんが大集結しているではありませんか?
完全に場違いなところに来てしまった若干36歳の素人・・・
ダントツの最下位でしたし175も叩く人間がプレーしていい場所でもありません。
全員に豪華な景品が配られたのですが、最下位の私はとても恥ずかしい思いをしながら景品を受け取った記憶しかありません。
あれから8年が経ち、今度は思い出の場所でゴルフツアーを見学するなんて思いもしませんでした。
今回もご招待という形でしたのでカミさんと行こうと思ったのですが、ゴルフなんて全く興味のないカミさんは「行くわけないじゃん!」と即答。
仕方がないのでゴルフが好きな友人と行くことにしました。
現地に到着すると招待ということでクラブハウスのすぐ隣の駐車場に停めさせていただきました。
この待遇だけでもすごいことです。
クラブハウス前には私の到着をこれまた偉い方々が待ってくれています。
記念品をいただき会場へ案内されました。
正直ゴルフの大会なんて初めてですのでどのように見学すればいいのか?どう振舞えばいいのか?さっぱりわかりません。
仕方がないのでとにかく色々なコースに行って選手たちのプレーを見て回りました。
驚いたのは選手との距離感でしょう。
打ち終わると選手たちは徒歩でコースを移動します。
ギャラリーもその後を付いてまわります。
人ごみをかき分けて選手が移動するのですが50センチくらいの距離で選手が通り過ぎていきます。
しかもよくTVで見かける有名な選手ばかり!
上田桃子・有村智恵・横峯さくら・申ジエ、そして昨年の東京オリンピックで銀メダルを獲得した稲見 萌寧などなど、そうそうたる選手たちを至近距離で見ることが出来ました。
これがゴルフ観戦の醍醐味なのかもしれませんね。
しばらくウロウロしていたら疲れてきたので、18番ホールにあるゲストハウスに入れてもらいました。
ここに入れることもかなりレアだそうです。
ゲストハウスからは18番の最終ホールのグリーンがすぐ見えます。
イスに座り支給された飲み物を飲みながらゆったり観戦できるこのVIP感!
一緒に行った友人も驚いていました。
しばらくするとひとつ前の席にご年配の夫婦が座りました。
軽く会釈をされたのですがその顔を見た時に驚きました。
8年前にブリヂストンの社長を務めていた方です。
苦い思いでしかないあのゴルフコンペで私に景品を手渡しでくださったあの方です。
こんなすごい方と同じ部屋で、しかも隣で観戦していることがそもそもおかしな話でしょう。
なんだか急に背筋がピンとなってしまいました。
結局全ての選手のプレーを最終ホールで見届けて初めてのゴルフ観戦は終わりました。
なんだか不思議な感覚でしたが、いい経験が出来たように思えます。
かなり疲れましたがいい一日となりました。