離婚問題

結婚は「判断力の欠如」

離婚は「忍耐力の欠如」

再婚は「記憶力の欠如」

この言葉すごくしっくりくるな~と常々思っております。

 

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さて、「離婚問題」でございます。

急に重いテーマになりましたが、私の夫婦間の話ではありませんのでご安心を!

 

40歳も過ぎると何でしょうか?おめでたい話題がどんどんなくなりますね。

20代後半~30代までは友人や知り合いの結婚や出産、新居を構えたとか仕事で出世したとか、何かとおめでたい話題が多かった気がしますが、ここ数年は残念な話題ばかりになってきました。

誰かが亡くなった、仕事を失った、体をこわした、怪我をした、誰にも気づかれずに失踪した、などなど・・・

ある程度年齢を重ねれば当然そうなるのでしょうが、暗くネガティブな話題が多くなってくるとそれはそれは残念に思えてきます。

そんななかで、ここ数年私のところに飛び込んでくる暗い話題第1位が「離婚問題」です。

 

ここ2~3年の間で4~5件ほどの離婚相談が舞い込んできました。

もちろん私はカウンセラーでも弁護士でもありません。

それなのにたくさんの相談を受ける羽目になるから不思議です。

そのあたりの問題に精通しているわけではないですし、こう言っては何ですが他人の家庭事情なんかにできれば首を突っ込みたくはないんです。

それでも相談されてしまった以上、真剣に考えてあげなければ失礼だと思い相談に毎回のっております。

 

1年ほど前、私が代表を務めている少年野球チームのコーチ(友人)が離婚の危機を迎えました。

原因は明らかに本人にありました。

転職し新しい環境になった途端、人が変わったように態度がデカくなったり、お酒を飲ませると人格が変わってしまうようなところも多々ありまして・・・

同い年だった為、そのたびに私はきつく言い聞かせていたのですが、とうとう奥さんが子供を連れて家を出てしまいます。

もちろん奥様も子供もよく知っているので、そうなった経緯も互いの主張も理解しているつもりでした。

お互いに少し距離を置くことで夫婦間の問題を解決しようと思っていたみたいですが、私から言わせれば夫側の生活や態度を改めなければ何も解決しないのは明白でしたね。

最初の相談を受けてから数か月後、友人の家に行きました。

奥さんと子供が出て行ったあと友人は一人で暮らしていたのですが・・・

部屋に入るなり私は目を疑いました!

足の踏み場もない散らかり方!

何ヶ月も掃除していない埃だらけの床!

食べ残しが腐って悪臭を放つ台所!

洗濯したのかどうか全く分からない衣服の山!

その光景を見て私は友人を怒鳴りつけましたね。

いくら気を使わない関係とは言え、人を家に呼ぶにはそれなりの礼儀があってしかるべきです。

私は持参した手土産をそいつに投げつけたくなりました。

そんな私の気持ちなどお構いなしに友人はお酒を煽るように飲み始めたんです。

一応話だけは聞いてあげようと思い1時間ほど相談にのりましたが、相変わらずのダメ人間ぶりです。

挙句の果てに自分だけ飲み過ぎたのか、寝始めます。

私は怒りを通り越して呆れるばかり!

友人が深い眠りについている間、私は仕方なく部屋の片づけを1人で始めました。

深夜の1時から3時まで!

俺は家政婦か!と思いながらも綺麗にして家をあとにしました。

 

その数日後、奥さんから連絡をいただきました。

部屋を片付けてくれたお礼と、夫の心配をしてくれたことに対する感謝の言葉がLINEのメッセージにはギッシリと書かれていました。

その日の夜、私は友人を再び訪ねそのLINEを本人に見せこう言いました!

「自分に甘い!人に甘えすぎ!我慢が足りないんだよ!」と・・・

その時友人は目を真っ赤にしながら自分の置かれている状況を必死に理解しようとしているようでした。

そして「お酒はしばらく飲まないこと!奥さんに毎日きちんと謝罪と日々の報告のLINEをすること」を約束させました。

 

結果的に8ヶ月間の別居生活を終え夫婦は元の生活に戻りました。

今では驚くくらい仲良く過ごしていて、毎週二人でどこかに出かけているようです。

その姿を見て非常に嬉しく思ったのは言うまでもありません。

 

5か月前には女友達から離婚の相談を受けました。

原因は本人の浮気が発覚したからだそうです。

すごく優しくて人当たりも良く、仕事もきちんとしている子なのですがなぜか男にはだらしないから不思議です。

旦那さんとは結婚して今年で8年目。

子供はお互いに作らないと決めているようで、夫婦共働きでお金の心配は無いほどリッチな生活をしていました。

旦那さんとも私は顔馴染みなので3人でご飯を食べるような間柄です。

しかしこの女友達!

こともあろうに職場や取引先で知り合った男性とすぐに仲良くなり、そういった関係になってしまうという悪い癖があります。

私が把握しているだけで4~5人はいるでしょうか?

もちろんそんな話を聞くたびに「いい加減にしなよ!こっちが旦那さんに会いにくくなるでしょう!」と説教をするのですが、全く懲りずに同じことを繰り返すばかり!

案の定、旦那さんに今までの不貞行為がバレて離婚届けを突き付けられました。

こうなると私はどうすることも出来ません。

旦那さんからは「知っていたの?まさかあなたもそのうち一人?」なんてあらぬ疑いをかけられる始末・・・

最終的には双方が納得する形で慰謝料もなく離婚が成立しましたが私にとっては本当に迷惑な話でした。

(ちなみに旦那さんはすぐに再婚したので双方それなりの事をしていたのかもしれませんね?)

 

そんな感じでここ最近は離婚問題が私の周りをうろちょろしているわけです。

色々なケースや状況を見てきていますが、赤の他人には正直どうすることもできない事ばかりです。

そして私はやはり思うんです。

「こいつら忍耐力が足りん!」と・・・

 

結婚は判断力の欠如によって行われます。

お互いを好きになり、気持ちが浮ついた状況で冷静な判断が出来ないまま結婚することが多いからです。

なんとなく結婚した私でさえもあの時の判断力は確かに鈍っていたかも?と思います。

(ちなみにカミさんは判断力が完全になかった!と言い切りました)

そして判断力の欠如で結婚した後に必要なのは「忍耐力」です。

結婚すればほとんどの時間を一緒に過ごすようになります。

財産も基本的には共有します。

育ちも価値観も違う赤の他人が、波長を合わせて常に仲良く過ごすなんて基本的には不可能な話です。

もちろん何年たっても仲の良い夫婦もいるかもしれませんが、ほんの一握りでしょう。

夫婦生活なんてお互いに我慢をしなければ絶対に成り立ちません。

職場だって近所のコミュニティーだって多少の我慢が必要なわけですから、人と人とが深く関わり合う以上我慢は必要不可欠な要素なはずです。

そして夫婦生活において大切なのは我慢のバランスです。

どちらも50%づつ我慢をしている状態であれば問題は起きません。多分。

しかし我慢のバランスが極端に狂うとお互いにギクシャクするものです。

離婚は「忍耐力の欠如」という言葉が本当に最近身に染みて分かりますね。

 

私もカミさんもお互いが相当な我慢をしながら生活をしています。

もちろん嫌な事ばかりではありませんが楽しい事なんてほとんどありません。

今年で結婚して22年になりますがよく一緒にやってきたもんだと感心すらします。

最近は我慢を通り越して「考えない!気にしない!」という領域にお互いが入ってきたので喧嘩をするようなこともなくなりましたが、小言はお互いの口からまだまだ出るものです。

忍耐力は夫婦生活を通じて強くなるものなのかもしれませんね?

 

再婚は「記憶力の欠如」という言葉もしかりです。

離婚は本当に大変だそうです。

結婚する時の10倍の労力を使うとも言われています。

その苦労を忘れてさらに次の結婚が出来る方!

ある意味気持ちの切り替えが上手でポジティブな人間なのかもしれませんね。

もちろん再婚で理想の相手に巡り合うこともありますので否定するわけではありません。

ただ、過去の反省をしないまま再婚をして失敗した人を何人か見ているので「記憶力の欠如」だと強く思えたりもするのです。

 

人間なんて誰もがいい加減な一面を持っています。

職場の人間や友人なら多少は目をつぶることができるでしょうが、夫婦、家族ともなると話は別です。

あ互いにたくさんの我慢をして、グッとこらえて、唇を噛みしめて、その繰り返しが最終的に愛情に満ちた豊かな夫婦関係を育ててくれるのでしょうね。

 

今日カミさんは私の食べた食器を黙ってさげていました。

私の洗濯物を黙って畳んでいました。

そして私がお酒を飲んでいる間に子供のスケジュールを予定表に書き込んでいました。

 

私はトイレットペーパーを誰も補充しないので補充しました。

ついでにカミさんと娘が使っているシャンプーとリンスを私が詰め替えました。

お風呂の排水溝に髪の毛が溜まっていたので掃除しました。

 

この時お互いに「このくらいやれよ!」と心の中で思っているんです。

でもそれを口に出したところで何の解決にもならないことをお互いが知っています。

今日も私たち夫婦は我慢をしながらそれぞれの寝床に着くのです。

我慢をしながら!

おやすみなさい。