先日ネットで衝撃的なニュースが配信されました。
『日本の高齢者3640万人!総人口に占める割合29%!高齢者の割合世界第1位!』
日本は高齢化社会であることはなんとなく理解はしていましたが、あらためて具体的な数字を示されると驚いてしまいます。
このままのペースで推移すると2025年には30%、2040年には35.3%に達するようです。
35%という数字!
街を歩くほとんどが65歳以上の高齢者という事になります。
そんな現実がすぐ目の前まで迫っていることにあらためて危機感を抱かざるを得ませんね。
そもそも高齢者の定義が65歳以上というのも変わっていくかもしれません。
今の60~70代の方々を見ていると本当に元気です。
山登りを趣味でしていますが、若い人でも登るのが大変な場所に70歳くらいの方が多くいたりもします。
スナックなんかに飲みに行くと元気にカラオケをしたり大きな声で酔っ払っている70代も大勢います。
そんなお店は店主やママも70代だったりします。
さらに驚くのが介護施設の送迎をされている方々です。
デイサービスや病院の送迎をしている人の多くが65歳以上だったりします。
定年後のアルバイトとしては丁度良い仕事みたいですね?
なかには同い年くらいの老人を元気に送迎している人もいます。
これを「老々介護」なんて言いますね?
ですので、数年後高齢者の定義は70歳以上もしくは75歳以上になってもおかしくありません。
誰もが元気に歳を取れるという意味では日本は良い国なんでしょう。
世界に目を向けると、世界全体の平均寿命は73.3歳。
日本の平均寿命は84.3歳です。
もちろん世界第1位の長生き民族です。
ですので今回の数字は当然の結果と言えます。
しかし、高齢化が進むと弊害も生まれます。
働く世代が働かない世代を支える日本の社会保障システムはいづれ崩壊するはずです。
これを解決するためには新たに生まれてくる子供を増やすか?高齢者の寿命が何かの要因で急激に縮むしかありません。
平均寿命は今後も上がるはずなので、子供が増える以外の解決策は現実的にはないと言えます。
では子供はどうしたら増えるのか?
頭の良い方々が一生懸命考えて政策を実行しようとしていますが、いまだに根本的な解決につながるものはありません。
もはや今までにないような思い切ったことをやらなければいけない段階にきているような気もします。
例えば18歳まで子供にかかる費用は国が全額負担する!
子供の面倒を見てくれる施設や場所を全て無料で提供する!
子供のいる家庭には思い切った減税措置をする。
18歳以上の子供が買い物した場合には消費税はなし!
などなど・・・
どれも実際に議論は始まっていてもなかなか実現しない政策です。
しかし、議論している時間はもはやありませんね。
すぐにでも始めるべきだと強く思います。
それでもすぐに子供が増えるとは無いでしょう。
だって子供を産み育てることは簡単な事じゃないからです。
子供を産んで育てるのは大変です。
3人の子供を育てていますが、本当に大変な思いしかしていないような気がします。
自分の時間や稼いだお金は全て子供たちに奪われます。
仕事も日々の行動も子供に制限されます。
そんな思いまでして子供を育てる意味はあるのか?
時々本気で考えてしまうことも少なからずあるものです。
だから子供を持とうとしない人達を見るとある意味賢い選択なんじゃないかな?とも思います。
もちろん子宝に恵まれない人もいますが、一人でまたは夫婦二人で自分の時間を有効に使いながら生活している人は羨ましくもあります。
結婚して子供を持つことが当たり前だと信じていました。
ですのでそこに何の疑いもなく今の家庭を築きました。
後悔はしていませんが、他の選択肢もあったはずです。
そこに気が付かなかったことだけは少し残念ですかね?
子供を持った私がそう考えるんですから、これから子供を持とうと思っている人はもっとネガティブに考えるはずです。
よく子供がいない若い夫婦に「子供はいいぞ~いないなんて考えられない!」と真顔でアドバイスする人を見かけますが、余計なお世話じゃね?と思います。
可愛いとか愛おしいとか綺麗事だけで子供を持つ時代ではないです。
今は自分の幸せを最優先に考え生きる時代です。
だから子供を持つことが必ずしも正解とはならないでしょう。
どんなに素晴らしい政策をもってしても少子化はこれからも確実に進むはずです。
ではどうしたらいいのか?
高齢者社会をもっとポジティブに受け入れるだけだと私は思います。
年金制度はやはり大切ですが、それよりも65歳以上の高齢者の方々には今以上に健康でいていただき、働ける人は積極的に働いてもらいましょう。
定年退職なんてものは完全に廃止にします。
元気な人にはきちんと仕事をしていただき税金をしっかり納めていただきましょう。
所得税は割増しにしましょう。
厚生年金や国民年金も収入がある場合きちんと納めてもらいましょう。
そしてその税収を少子高齢化対策への財源にそのまま当てましょう。
元気な高齢者にはたくさんお金を使ってもらいましょう。
高齢者の所得税は割増しになっても仕事をしたい方は多いはずです。
高齢者を「老害」と捉えずに積極的に社会貢献ができる環境を徐々に作り上げるべきだと思います。
私もあと25~30年後には高齢者になります。
65歳を過ぎたら隠居してダラダラとした楽な生活を送りたいと若い時は思っていましたが、今は違います。
好きな時に好きなだけ働き、好きな時に好きな場所に行き、好きな食べ物をたくさん食べ、大好きな友人たちと毎晩のようにワイワイやりたいと思っています。
そのために必要なことはもちろん健康な精神と肉体です。
当たり前のことですが最近すごく意識しちゃいますね。
10年後「高齢化社会=悪しき社会」にならないことを祈ります。