バッティングセンター

先日仕事が予定よりも早く終わったのでバッティングセンターに行きました。

そこで目にしたのはあまりにも残念なお知らせでした。

 

 

自宅から車で10分ほどのところにそのバッティングセンターはあります。

隣には洗車場が併設されていて昔ながらの雰囲気漂う場所です。

この場所を最初に訪れたのは13年ほど前でしょうか?

 

生まれた時から「この子には野球を絶対にやらせる!」と勝手に決めつけて育て始めた末っ子。

長男は幼いころからどんくさくて、運動神経もあまり良くありません。

長女は運動神経抜群でとにかく活発な子でしたが、女子に野球をやらせるという発想はありませんでした。

そこに誕生した待望の次男!

生まれて初めて握らせたのも野球のボールでした。

枕元にはまだ使えるはずのないグローブを置き、野球以外の選択肢は一切与えずに育て始めたんです。

年間20回以上はハマスタに連れて行きプロの試合を見せました。

暇さえあれば近所の公園でキャッチボールをしました。

5歳の時には元プロ野球選手が教えてくれるというベースボールアカデミーにも通わせました。

その影響で末っ子はどんどん上達していきます。

そんな末っ子を週に3回は連れて行ったのがこのバッティングセンターでした。

 

 

始めは65キロの遅いボールを打たせました。

それでも当時5歳の末っ子はなかなか当たりません。

しかし数か月もするとバンバン飛ばすようになります。

「こいつは天才かも?プロも夢じゃない!」と親バカぶりを発揮し私の指導と期待は、どんどんエスカレートします。

とは言え、私は野球未経験者です。

本やネットで調べた理論をそのまま末っ子に教えることしか出来ません。

見本を見せてあげることも手取り足取り教えてあげることもです。

結局末っ子はベースボールアカデミーに5年間通い、小学3年生からはチームに所属し、きちんとした指導を受けるようになりました。

それでも親子でのバッティングセンター通いは10年以上続きましたかね。

どんどん上達する末っ子にただただ感動するばかりでした。

 

 

そんなバッティングセンターが5月に閉店することが決まりました。

施設の老朽化と相続の関係みたいですが残念でありません。

地元に30年以上愛された場所だけに、色々な人たちからも悔しがる声が聞こえてきます。

 

週末ともなると、多くの小学生がユニフォーム姿でお父さんとよく練習している姿を目にしていました。

野球少年たちと子供に期待をしているお父さん方の熱量をものすごく感じたものです。

私の熱量とは比べ物にならないくらい皆必死で子供に指導していましたし、なかには大人顔負けの子供もいました。

そんなすごい親子を横目で見ては「末っ子も自分ももっと頑張らなければ!」と刺激を受けましたね。

 

末っ子が中学生になるとバッティングセンター通いは無くなりました。

理由は「バッティングセンターじゃ練習にならない!」というものでした。

それなりの環境に入るとそんな風に感じるのでしょうか?

数年間は足が遠のいた時期もありましたね。

 

2年前に私が草野球を始めてからは再び通い始めました。

未経験の素人が興味本位で始めたわけですから、なかなか思うようには出来ません。

練習でも試合でもバットには当たるものの、なかなかいい当たりは出ない日々が続きます。

そこで闘争心に火が付いた自分は週に2~3回は通うようになりました。

毎回200~300球をとにかく打ち込みます。

昔末っ子の為に覚えたバッティング理論を思い出しながら、今度は自分の体に叩き込んだんです。

何度も何度も繰り返し練習することで体に徹底的に覚え込ませました。

結果的に試合で三振することはなくなりました。

それでもまだまだきちんと打ち返せるレベルではありません。

私のバッティングセンター通いは今日まで続いているわけです。

 

そんな矢先に飛び込んで来た残念なお知らせ!

「嘘でしょう!」「次からはどこで練習すればいいの?」という思いと同時に「あんなに課金したのに!!」なんて気持ちも少しはあります。

でも仕方がないことですね。

お世話になった感謝の気持ちを持ちつつ、最後の日まで課金しようと思います。