保護者会長

先日末っ子の野球部の保護者総会がありました。

夏の大会が終了し3年生は事実上引退となるのが高校野球の慣わしです。

今年の夏の大会は10年ぶりに3回戦の進出し、公立高校の地味な野球部としてはそれなりの結果を残しました。

そんな3年生の選手ならびに保護者が引退するタイミングで、次期の保護者役員を決めなければいけないのです。

すでに数か月前から次期保護者会長を打診されていましたので、保護者総会で正式に任命されました。

なんだか貧乏くじを引かされた感じはありますが、こうなった以上きちんとその役割を全うしたいと思います。

 

 

末っ子に野球を始めさせて14年が経ちました。

親のエゴで野球以外の選択肢を与えずに育ててしまった後悔の念は未だにあります。

それでも今日まで野球を続けてくれている末っ子に本当に感謝しております。

けっして体が大きいわけでもなく、ものすごい上手いわけでもありません。

公立高校の野球部に自ら飛び込んだのも、自分の実力をよく理解しているからでしょう。

 

そんな息子を見ていて「もう自分の事は自分でやるでしょう!」「野球も自分の好きなようにやりなさい!」なんて少し距離を取るようにしていたんです。

公立高校の野球部なんて勝手にゆるく楽しくやっているだけでしょう!とも思っていました。

しかし、実際に末っ子が野球部に入ると私の考え方は間違っていることに気が付かされます。

毎回ホームで行われる練習試合には保護者の方々が何名か必ず観戦に来ていました。

私も何度か様子を見には行きましたが、それなりにしっかりとした野球部だったんです。

特にひとつ上の代の先輩方がすごかったんです。

野球の実力はもちろんですが、チームメイト同士の仲の良さ、結束力、そして何よりも保護者の方々の連携がきちんと出来ていました。

そして自分の子供だけでなく、うちの末っ子も含めた後輩達への興味も凄いものがありました。

特にうちの末っ子に関しては「あの子はいい選手になりそう」とか「あの子は面白いプレーをするな~」などしょっちゅう声を掛けてくれていました。

そうなると私も傍観者ではいられなくなります。

練習試合や公式戦のある土日は基本的に仕事ですし、少年野球チームのお手伝いもあります。

それでも上手く時間を調整しながらなるべく顔を出すようにしました。

するとある日「この後夜空いてます?飲みませんか?」なんてお誘いをいただいたんです。

日頃から飲みニケーションだけは得意なので迷うことなく飲み会に参加し、どんどんと仲良くなっていったわけです。

野球部も戦力が整い、非常に盛り上がってもきました。

ある日、飲み会の席で「ワンコイン野球をやっているんですがよかったら来ませんか?」とお声がけしたら「ぜひ行きま~す」と言っていただき、今では4名のお父様が我がチームのメンバーとなってくれました。

 

そして迎えた最後の夏!

10年ぶりの3回戦進出を果たした野球部は本当に盛り上がりながら終わりました。

その大会中に前保護者会長であるE氏から「次期保護者会長はお願いしますね!」と言われました。

一瞬「私がですか?」と思いましたが、保護者会長や先輩の保護者の方々と一番連絡を密に取っているのは私です。

一緒に草野球もやっていますし、飲み会だってしょっちゅうです。

ま~こうなるであろうことはなんとなくわかっていましたが、引き受けるしかない状況ですね。

こうして保護者会長に正式に決定したわけです。

 

保護者会長と言っても仕事が過酷なわけではありません。

基本的な役割は先生と保護者の連絡を取りまとめることです。

部員が30名もいれば先生方と保護者が各自連絡を取り合うと混乱をします。

また、保護者一人一人の要望や都合を先生に伝えると軋轢も起きかねません。

また、先生のほうからも必要な情報を1人1人に送るのは大変です。

そこで保護者会長が先生と保護者の皆様の橋渡しをするのが主な仕事でしょうか?

また、大きな大会や行事の際は保護者をまとめるのも仕事です。

土日が仕事の私にきちんと務まるのか?不安しかありませんが引き受けた以上は自分に出来ることを一生懸命やるしかありませんね。

 

 

人の一生は80年くらいでしょうか?

そのうち、人生で最も輝いている時期が高校3年間かもしれません。

ほとんどの方が、高校生活の3年間の記憶はいいことも悪いことも覚えていることでしょう。

心も体も大人になる準備をする大切な時期だとも思います。

でもこの大切でかけがえのない3年間は人生が80年だとしたら3.75%にしかすぎません。

高校最後の1年となれば1.25%です。

長い人生の中では本当に一瞬の時間でしょう。

だからこそ末っ子にとっても、私にとっても大切な時間にしたいと今は強く思います。

たった数%の時間の中に、少しでも楽しく充実した思い出が作れれば、子供にとっても親にとっても素晴らしいことです。

保護者会長として、一人の父親として素敵な時間を過ごせるよう全力で頑張ります!

 

これで会社の代表・少年野球チームの代表・草野球チームの代表・保護者会長!

4つの代表になりました。

身体は一つしかないのに・・・

でも今だからできることなのかもしれませんね。

死ぬ気でやり遂げます!