EDOGAWAKIKAKU 3周年ライブ「POP SPRAY!」

2022年 5月29日(日曜日)

「EDOGAWAKIAKU(江戸川企画)」というバンドのライブに行ってきました。

 

 

昨年ボーカルレッスンでお世話になったC先生を通じて知ったバンドです。

ボーカルの柳野ダイスケさん率いる4人組バンドで昨年から追いかけています。

3周年を記念するライブが「北参道grapes」というジャズクラブ&ライブハウスで行われるとの情報を聞きつけ足を運びました。

 

柳野ダイスケさんとC先生がユニットを組む「令和モダニズム」のライブには1月に足を運びまして、その歌声とパフォーマンスを初めて生で聴きました。

その時直感的に思ったんです!

「あっ!結構好きかも」と・・・

でもEDOGAWAKIKAKUそのものはまだ生で観る機会がありませんでした。

実は、昨年末にEDOGAWAKIKAKUは東京でライブを行っていましたが、仕事の都合で足を運べず悔し涙を流したものです。

そして今回やっとライブに行けることを心の底から楽しみにして当日を迎えました。

 

この日は5月だというのに30度越えの真夏日

午前中に仕事と用事を片付け北参道に向かいます。

東京に行くなんて本当に久しぶりでなんだか妙に緊張してしまいました。

(生まれも育ちも東京なんですけどね)

電車で1時間かけて会場に到着です。

北参道grapes」は北参道の駅を降りてすぐのところにありました。

ガラス張りで非常にオシャレなライブハウスです。

 

 

到着するとC先生が出迎えてくれました。

その際、EDOGAWAKIKAKUのドラマーでC先生の旦那さんでもある芝コーヘイさんにもご挨拶することが出来ました。

(とにかく男前でカッコイイ方でした)

 

会場に入ると目に飛び込んでくるのはステージの半分ほどを占領する立派なピアノです。

ここには1921年製のスタインウェイ「Model-O」があります。

スタインウェイのモデルの中でも最も人気のある「スモールグランド」でしょう。

フルコンとは違い軽やかで明るい音が特徴のモデルでしょうか?

しかも1920年代の希少価値が高いピアノです。

「調律はもちろんメンテナンスが大変だろうなきっと」なんて余計な事を考えてしまいました。

 

 

まずはチケット代をお支払いしドリンクを注文して席に座りました。

C先生が隣でずっと対応してくれたので、人見知りの私には非常にありがたかったです。

C先生の教え子さんも同じテーブルに座ってくださったので色々とお話が出来て、気を遣わずにすみました。

ビールとおつまみを口にしながらパフォーマンスが始まるのを待っていたのですが、昼間からお酒が飲めるなんて夢のようです。

いつもであれば5~6杯は飲むところですが、今日は私にとってもお客さんにとっても大切な日!

酒癖は決して悪い方ではないですがお酒が主役にならないよう我慢です!(大人やな)

 

この日は鈴木友海さんというシンガーソングライターさんとEDOGAWAKIKAKUのコラボライブです。

まずは鈴木友海さんのパフォーマンスが始まりました。

ピアノ・ドラム・ベース・アコーステックギターのバックバンド付きでオリジナル曲を数曲披露してくれたのですが、とにかくこの方歌が本当にお上手です。(私が言うのもなんですが・・・)

なんか「プロってやっぱり凄いわ~」という在り来たりな感想しか思い浮かびませんが、とにかく感心するばかりです。

そんな鈴木友美さんのパフォーマンスで一番印象に残ったのは、サポートで参加されていた女性ギタリスト「葵ミシェル」さんの演奏!

こちらもとにかく耳にガツンとくるサウンドでした。

特にアコースティックギター特有のフレッド移動時のあの「キュ~」という音。

アコーステックギターの醍醐味ともいえるこの「キュ~」の音ですが、実は自分はあまり好きではありません。

人により好き嫌いが分かれると思うのですが、私の耳には黒板を爪で引っ搔いた音に聞こえてしまうんですよね。

自分でアコギをお遊びで弾いていた時もなるべく音がならないように気を使って弾いていましたかね?

私がいつも思うのは、男性歌手の場合はこの「キュ~音」は逆に味が出ていいと思っています。

男性の太い声にはマッチするのでは?とも思います。

しかし、女性歌手の繊細で高いキーの場合この「キュ~音」が個人的にどうしても気になるんですよね。

葵ミチェルさんのギターはその音があまり聞こえてこなかった印象です。

鈴木友海さんの歌声と非常にマッチしていました。

 

鈴木さんのパフォーマンスが終わった後はいよいよお目当てのEDOGAWAKIKAKUが登場です。

YouTubeでしかそのサウンドを聞いたことがなかったので、初生サウンドに私の耳のボルテージは最高潮です!

 

EDOGAWAKIKAKUの楽曲を初めて聞いたのは昨年の8月でした。

柳野ダイスケさんのSNSからYouTubeにたどり着いたのがそもそもの始まります。

聞いてすぐに「これだ!」と思いました。

自分が大好きな楽器構成、JAZZをベースとしていながらもPOPなサウンド

そして柳野さんの独特で繊細な感覚から生まれるメロディーラインと歌詞!

バンドメンバーの演奏技術の高さとバランス!

どれをとっても自分好みでした。

そして何よりもメンバー全員がとても仲良くて、全力で音楽を楽しんでいるのがサウンドからもよくわかります。

 

そんなEDOGAWAKIKAKUのパフォーマンスが目の前で始まりました。

よほど気合が入っていたのでしょう!

一曲目の柳野さんの歌いだしが驚くほど力強くて一瞬「おっ!」ってなりました。

令和元年5月1日にバンドが結成されてから3年。

すぐに新型コロナウィルスの影響を受け、人前でパフォーマンスすることはもちろん、メンバーで音を合わせることも難しかったことでしょう。

それでも地道な活動と楽曲制作を絶えず続けてきた柳野さんとメンバーさんの情熱といいますか、エネルギーみたいなものをすぐに感じられました。

私が好きになったきっかけの曲「鏡」も驚くほど見事なアレンジで大満足!

そして私が一番楽しみにしていた「灯火」!

EDOGAWAKIKAKUを代表する名曲だと思っています。

あまりに何回も聴いていたら、自分もピアノで弾いてみたくなって耳コピしてしまったくらいです。

(先日柳野さんに耳コピしたコードを「これで合っていますか?」とDMで送ったところ、正しいコードをご丁寧に返信いただき感激しました。)

その「灯火」で私の涙腺は崩壊寸前!

涙をこらえるのに必死で少しブルブル震えていたかもしれませんね。

その後もこの日の為に書き下ろした新曲も披露してくださいまして大満足のパフォーマンスでした。

 

今回、EDOGAWAKIKAKUを生で観てあらためて思ったことは柳野さんの歌唱やステージングはもちろん素晴らしいのですが、バンドメンバーの方の演奏力と表現力の高さでしょう。

自分もピアノを少しは触るので、ピアノの池田真美子さんの演奏に特に耳が反応するものです。

スタインウェイのピアノは鍵盤やペダルのストロークが浅いのが特徴です。

幼い頃何度も弾いたことがありますが、鍵盤が軽くて強弱をつけるのが本当に難しいと感じていました。

特にフォルテで強めに弾くときの難しさと音の伸び!(音が濁りやすい)

逆にピアニッシモで弱く弾こうとしても比較的強い音が出てしまう!(音が潰れやすい)

ペダルが浅いこともありコントロールするのが難しいと言われています。

だからJAZZやPOPなど軽めのキータッチで軽やかに弾きこなすスタイルに向いたピアノだと勝手に思ってもいます。(あくまで個人的な見解です)

さらにgrapesさんに置いてあるピアノは100年以上も前のビンテージ品です。

ほぼレストアされているのかもしれませんが扱うのは難しいはずなんです。

(自分が弾いたわけではないので全く分かりません。あくまで推測です)

そのピアノをミスタッチなく軽やかに弾きこなす池田真美子さん。

とくに「鏡」のイントロと間奏、「灯」の間奏部分のピアノは本当に気持ちよい音色でした。

自分もいつかあんな風に弾けたらいいな~と思うばかりです。

ベースの森本恭世さんもまた素敵でした。

女性ならではのしっとりとしたメロディアスなベース、そして何よりも演奏している時の表情が本当に気持ちよさそうで・・・

会場にいる全ての人が幸せな気分になるようなステージングでした。

最後にドラムの芝コーヘイさん!

grapesのような小さな箱で演奏する場合ドラムの音量がとても大切になると思います。

ロックバンドであれば思いっきり派手に叩いても成立するのかもしれませんが、今回の会場ではそうはいきません。

ボーカルはもちろん、他の楽器の音を消さない程度に、かつしっかりとリズムを刻まなければいけません。

でもそこはベテランドラマーの芝さん!

強すぎず弱すぎずの絶妙なボリュームで叩かれていました。

ドラムなんてほとんど叩いたことはありませんが、おそらく非常に難しい技術であることは素人の私でも想像できます。

「音を合わせる」とはまさにこのことでしょうね。

あと、手数が意外と多いドラミングも自分好みでした。

イケメンですしカッコ良すぎでしたね。

 

そうこうしているうちにあっという間にライブは終了してしまいました。

もっと!もっと!ず~っと聴いていたい!

心の底からそう思えるバンドです。

これからも追いかけたいと思います。

素敵なステージをありがとうございました。

 

公演終了後には物販の販売もありました。

「デスクトップミュージック」という曲の音源を販売していたので迷うことなく購入です。

CDやUSBでもサブスクでもなく、音源が直接入手できるQRコード付きのポストカード!

デザインも非常にオシャレでセンス抜群です。

裏には歌詞もこれまたオシャレでフォントでプリントされていて、「こういうのをセンスって言うんだよなきっと・・・ 自分には全くないなこんな発想は!」と思いながら鞄にしまいました。

 

 

もちろん家に帰ってすぐにリピート再生です。

今も頭の中でピコピコと鳴り響ているなかブログを書いています。

 

久しぶりに興奮したのか?

気が付いたら4000字を超えていました。

まだまだ書き残しておきたいことがあるのですが、また次のライブに行った時にでも思いの丈を書こうと思います。

本当にいい時間でした。

 

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