潮干狩り

この世で一番苦手な場所!

それは「海」でしょうか?

 

 

母の実家は青森県で家の前は海でした。

毎年のように祖父母の家に帰省し海で遊ぶ毎日。

朝から晩まで、泳いだり釣りをしたりして過ごしていました。

それでも海に入った後は必ず体が痒くなってしまうんです。

生まれた時から重度のアトピーだった為、人よりも肌への刺激に敏感です。

海水はもちろんですが、特に苦手なのは日焼けでしょう。

長時間紫外線にさらされると、皮膚はすぐに真っ赤になり同時に猛烈なかゆみに襲われます。

その状態で海など入ろうものならさらに刺激され湿疹や蕁麻疹が出てしまうんです。

ですから海水浴をする時は必ず長袖のシャツを着て海に入っていましたね。

今みたいに「ラッシュガード」なんて便利なアイテムはなかったですし・・・

 

大人になると海に行くことも少なくなりました。

カミさんと一度だけ海水浴に二人で行きましたが、痒くなり1時間ほどで帰りました。

子供たちを連れて行ったこともありますが、自分が海に長時間入ることはありませんでしたね。

海を眺めるのは好きですし、魚介類も大好きです。

ですが、海に入るという行為だけは未だに苦手ですね。

マリンスポーツなんて自分には全く無縁でしょう。

 

そんな海が苦手な私でも「潮干狩り」くらいは行きます。

子供たちが幼い頃は毎年連れて行ったいました。

毎回たくさんのアサリを収穫してはおいしくいただいたものです。

 

 

先日10年ぶりに潮干狩りに行ってきました。

私が代表を務める少年野球チームの潮干狩りイベントがあったからです。

毎年GWに行われているこのイベント!

もちろん末っ子も4年連続で参加していましたが、当時は私も仕事が忙しく気軽に休める立場ではなかったので参加できませんでした。

今回は代表になって初めての引率。

自分の子供なら気楽に連れて行けますが、他人の子供を連れて行くとなるとそれはそれは大変です。

しかもGW期間中はどこも大混雑です。

子供が迷子にならないよう、怪我をさせないよう気を使いながらの参加でした。

 

向かったのは金沢八景にある「海の公演」

毎年多くの方が訪れる人気スポットです。

駐車場がすぐにいっぱいになってしまいますので現地に9時前には到着するよう早めに向かいました。

干潮が12時の為、しばらくは砂浜で遊ばせます。

子供達は早く海に入りたくて落ち着きません。

そして干潮時刻!

いよいよ潮干狩り開始です!!

 

10年ほど前に家族で毎年にように行っていた場所です。

取れそうなポイントや要領は得ています。

毎回黙っていてもバケツ一杯に取れた記憶も残っています。

しかし!!

 

全くと言っていいほどアサリがいません。

いるのは1センチにも満たない小さなものばかり!

タイミングが悪かったのでしょうか?

ポイントを間違えたのでしょうか?

それとも自然環境が変わったのでしょうか?

もちろん他の方もほとんど取れていませんでした。

 

あとで地元の方に聞いたのですが、ここ数年は全くと言っていいほど取れなくなったんだとか・・・

海の生態系がここ数年急激に変化しているとは聞いていましたが、現実を見せつけられた印象です。

 

それでも、子供たちに何とか取らせてあげたくて、私も必死に探します。

深く穴を掘っては手探りで貝を探しました。

結局きちんと食べられるようなアサリは30~40こ程度しか取れませんでしたね。

それでもマテ貝はそれなりに立派なものが取れたので子供たちは大変喜んでしました。

子供たちにとってはGWのいい思い出になったことと思います。

 

 

家に帰るとカミさんが「あのさ~自分の子供達の面倒は全く見ないくせに、人様の子供の面倒だけはしっかり見るんだね~」なんて冗談交じりの嫌味を言ってきました。

ま~少年野球に携わる人間なんてみんな同じようなものでしょうね。