SNSが大嫌いでした。
誰かと繋がることを昔から大切にしていますが、どうしても「めんどくせ~」という思いが先に来てしまう性分です。
元来人見知りな性格です。
周りからは「全然そんな風に見えない!」と常に言われていますが、初対面の人と話すときの緊張感と言葉選びには毎回疲れます。
仕事の関係でそうも言っていられなくなったので訓練で克服してきただけです。
幼少期から大勢の仲間と群れるのが苦手でした。
いつも一人でいたわけではありませんが、特定の仲間と数人で遊んでいる方が気が楽だったんですね。
そんな私が最初に携帯端末を手に入れたのは高校生1年生の時です。
当時みんなが手にしていた「ポケベル」を親に買ってもらいました。
しかし!ポケベルで連絡を取るには公衆電話に行き、数字でメッセージを入力する必要がありました。
当時公衆電話はどこもたくさんの女子高生とサラリーマンで溢れかえっていて、ここでも「めんどくせ~」が勝り、あまり活用されることはなかったです。
高校3年生の夏にはPHSを手に入れました。
どこでも誰とでも気軽に連絡が取れる魔法のようなアイテムでした。
しかし、我が実家は当時まだPHSの電波が入らず、通話するには200メートルほど離れた中継機器のある電柱の下まで行かなければいけませんでしたね。
夏は良かったのですが真冬はとにかく寒くて、ここでも「あ~めんどくせ~」が勝りこちらもあまり使われないままその役目を終えました。
大学1年の時にはやっと携帯電話を手にしました。
通話はもちろんメッセージのやり取りもできるようになり、また電波もきちんと届くようになったことで使用頻度は必然と上がりました。
ただ、通話料が高かったんですね!
携帯電話の使用料を親に払ってもらっていたので毎月霊長類最強の母にこっぴどく怒られたものです。
大学2年になるとノートパソコンを買ってもらいました。
ISDN回線でしたが世の中のありとあらゆる情報が自宅にいながら手に入ることに興奮を覚えたものです。
時々海外のエッチな画像を覗いたせいで高額請求がきて、またまた母にこっぴどく叱られたのもいい思い出でしょう。
それでもそれらの最先端機器を利用して見知らぬ第三者と積極的に繋がろうなんて考えることはありませんでした。
ガラケーが進化しても私は相変わらず必要最低限の使い方しかしませんでした。
特にメールを打つのが苦手で、メールが届いたらすぐに電話で折り返しするようなタイプでした。
聞かれない限り携帯の番号を教えることはありませんでしたし、必要最低限の人間との連絡手段にしか用いなかったです。
そんな感じで20年ほど経ちました。
時代はどんどん進化しガラケーからスマートフォンになりました。
このスマートフォンにした時が一番大変でしたね!
今まで手の感触でボタンを操作していたのにそれが出来なくなったこと。
端末がどんどん小さくなり口元に受話器が届かない違和感。
アプリを使いこなせないもどかしさ。
そして今までに感じたことのないようなコミュニケーションのスピード感。
慣れるまでに2~3年はかかりましたかね。
スマートフォンになってからというものますます「めんどくせ~」が強くなり、全くその機能を使わないようにもなりました。
ネットでちょこっと検索したり写真を撮ったりするくらいでしたね。
そんな私の使い方とは裏腹に、スマートフォンはどんどん進化していきます。
そして登場したご存じSNS!!
誰もが簡単に繋がり、メッセージのやり取りはもちろん近況報告などもリアルタイムで出来るようになりました。
そのSNS文化についていくことが出来なかった自分はどんどん取り残されていきます。
そんな時、ある方にこう言われました。
「社長さんよ~、LINEくらいはやらないと仕事にならないでしょうよ!いちいち電話するのも面倒なんだよね!いい加減LINEくらい始めてよ!」
3年前の話です。
仕方がなくLINEを始めました。
すると電話帳に登録がある方々とあっという間に繋がりだします。
その数はなんと約300人!
そうするとますます厄介です。
早朝でも深夜でも、休みの日でも皆さんお構いなしに用件を伝えてくるではありませんか?
こう見えて真面目な私はきちんと返信をするのですが、相変わらず文字を打つのが苦手です。
いまだにフリック入力なんて全く出来ないんです。
だからすごく苦労したんです。
LINEの使用頻度に比例するように仕事は増えましたが、プライベートの時間はどんどん奪われていきました。
それでも時代の変化に対応するために一生懸命やりました。
3年ほど経ちやっと慣れてきた印象です。
すると今度はインスタグラムなるものも登場します。
こちらについては会社の若いスタッフが私の携帯を勝手に操作しID登録をしていました。
今では大好きな女優さんやアーティストの情報を見るのに活用しております。
それでも自分から何か発信しようなんて1ミリも思うことはなかったわけです。
そして今年の1月!
今まで一番苦手だと思っていたツイッターにいよいよ手を出しました。
令和のツイッターデビューです。
ツイッターには正直ネガティブなイメージしかありませんでした。
バイトテロ、いじめ、炎上商法など、そのほとんどがツイッターから端を発していたからです。
でも始めたんです。
きっかけはただ単純にツイッターを通じて繋がりたかった人がいたから!という不純な動機でした。
こちらも息子にお願いし登録してもらいました。
当然使い方などわかりません。
それでもなんとなく使っているうちに、「何かつぶやいてみよう」という気持ちが芽生え始めるではありませんか!
別に誰かに見て欲しいなんて思わないのですが、今の心境や状況をつぶやくことでなんだか少しだけスッキリするから不思議です。
そこに対して誰かが反応する新鮮さ!
今更ながら非常に驚いております。
最近はこのブログのように備忘録として一日1ツイートを心がけてつぶやいております。
承認欲求など全くありませんが、なんとなく毎日の習慣になってきているから不思議ですね。
それでもやはり直接電話をかけたり、パソコンの打ちなれたキーボードでメールをする方が相変わらず楽だと思ってもいます。
これからさらに時代は変化していくことでしょう。
取り残されないようになんでも使いこなせるよう日々勉強していこうと思います。
ちなみに記念すべき最初のつぶやきは
「just trying my twitter」という非常につまらないひねりのないつぶやきでした。