プロとアマの違い

この世の中には「プロ」と「アマ」がいます。

その道の専門家が「プロ」で片手間にやっているのが「アマ」というのが一般的な解釈でしょうか?

また、「プロ」はそのスキルでお金を稼げる!

「アマ」はお金を稼げない!

なんて言い方も良くされますかね?

 

私も車関係の仕事で生計を立てているので一応その道の「プロ」であります。

長年培った知識や技術で商品やサービスを提供して収入を得ています。

もちろん業界内には私など足下に及ばないような凄い「プロ」の方もたくさんおりますし、そういった方々をたくさん見てきたので自分は「プロ」の中でも底辺のほうにいることくらいは重々承知しております。

それでも一応今の仕事や立場にはそれなりのプロ意識はもっているつもりです。

多くのお客様に必要とされ、多少なりともお役に立てているという自負はあります。

また、立場上その責任も毎日感じ日々仕事をしているわけです。

 

最近手にした本の中にこんな言葉がありました。

 

アマは『自分が喜ぶ』 プロは『人が喜ぶ』

 

昨年亡くなった野球界の名将「野村克也」氏の言葉です。

すごい短い言葉ですが、非常に深い意味が込められているな~と感じました。

 

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昨年から音楽の勉強を始めたことで様々なエンターテイメントに興味を持つようになりました。

そして多くの音楽関係の仕事をしている人とも出会いました。

もちろん皆さんその道の「プロ」の方ばかりです。

そんな方々の仕事ぶりを見つめ直してみるとやはりこの言葉がピッタリと当てはまるものです。

 

私は仕事以外に様々な趣味を持っています。

ピアノ・歌・草野球・料理・登山・スポーツなどなど・・・

一度始めたらとことんやる性格なのでそれなりに一生懸命やっています。

でも冷静に考えると自分が楽しいから、自分の心が喜ぶからやっているんですよね。

誰かを喜ばせたいとか誰かに認めてもらいたくてやっているわけではありません。

時々ですが、私の趣味に「素敵ですね!」と共感してくれる人ももちろんいますが、あくまで自分の為だけにやっているのが現実です。

ピアノを披露したり、料理を作ったり、野球をプレーしてお金をいただいたことなどありません。

では本業の仕事はどうでしょうか?

もちろんそれなりの責任感を持って一生懸命やっています。

ですが正直楽しい事なんてほとんどありません。

毎日のように襲い掛かるプレッシャーとお客様への気遣いでヘトヘトになることも多いです。

でも、私の仕事で多くの方が喜んでくれているのは事実です。

車がカッコよくなった!車の調子がよくなった!困っていたところを助けてもらった!素敵なアドバイスをいただいた!など、感謝の言葉をありがたいことにたくさんいただけてもいます。

「プロ」と「アマ」の違いはまさにここにあるのかな?とあらためて考えさせられました。

 

昨年出会った多くのアーティストさんはその高い演奏技術や歌声、表現力で私を喜ばしてくれています。

そのアーティストを支えている裏方さんもまた、その専門スキルでアーティストとお客さんを喜ばせています。

プロスポーツ選手も同じでしょう。

超人離れしたプレーで観客を楽しませます。

料理人もおいしい料理でお客さんを喜ばせます。

やはり「プロ」は人を喜ばせてなんぼなんでしょうね。

 

そんなことをあらためて考えさせられた深夜1時でした。