国民的ロックバンド「X-JAPAN」
アンチも多いみたいですがとにかくすごいバンドだという事は誰もが認めるところだと思います。
私にとっては唯一無二のバンドでもあります。
このバンドとの出会いがなかったら音楽をここまで楽しむ事は無かったかもしれません。
出会いは小学6年生です。
「X-JAPAN」に名前を変える前は「X」という名前で活動していました。
(ソニーミュージックとの契約解消後、アメリカのタイム・ワーナー社と契約し世界進出計画を発表しますが、すでにアメリカに「X」というバンドが存在していたこともあり改名をしてます。)
きっかけは友人のお兄さんの部屋に飾ってあったポスターでした。
凄く奇抜な髪形とメイクをした5人が並んだポスターには「X BURN OUT TOUR'88 OCT」と書かれてあったのを鮮明に覚えています。
そのポスターが小学6年生の私にはとにかく格好良くて・・・
その後父にお願いしてCDを買ってもらいました。
メジャーデビューアルバム「BLUE BLOOD」です。
青いジャケットでメンバーの写真などは一切ないことにも興味を惹かれました。
すぐに再生しましたがその時の衝撃は半端ではありませんでした。
一番驚いたのがそのテンポ!!
壮大なオープニング曲「PROLOGUE WORLD ANTHEM」の後に急に始まる「BLEU BLOOD」のテンポの速さにとにかく驚きました。
そのテンポは188BPM!
いままでこんなテンポの速い曲を聴いたことがなかった私にはそれはそれは刺激的でした。
さらに私の耳を刺激したのは「ツーバス」と「ツインギター」の音色です。
すでにアメリカなどではヘビーメタルが流行っていたようですが、当時まだ洋楽など聞く機会がなかった自分には信じられないサウンドでしたね。
どうやって音を出しているのか?CD音源からでは分からないのでイメージばかり膨らむものです。
気がついたらノンストップでアルバムを最後まで聞いていました。
そして最後の曲「UNFINISHED」を聞き終えた時には目には涙が・・・
数週間後、友達からMVやライブ映像が収録されたVHSを借りました。
そこで初めて本人たちのパフォーマンスを映像として観ました。
その時の衝撃もまた凄かったのは言うまでもありません。
すぐに「X」の大ファンになりました。
母の化粧道具や父の整髪料を使ってコスプレみたいなことまでしましたかね?
中学生になると同級生で「X」好きの人間が増えました。
放課後家に集まって大音量でCDを聞きながらヘッドバンキングしていたのは今となっては恥ずかしい思い出です。
その後発売された3枚目のアルバム「Jealousy」も毎日聴きました。
スタジオの環境や最新技術で音が非常に良くなり、各楽器の音も鮮明に聞こえた印象があります。
特に7曲目の「Stab Me In The Back」はX史上 最速テンポの200BPM!
聴いている方も疲れるくらいですね?
中学3年生の時には東京ドームのライブに父と行きました。
4万人の「Xジャンプ」には本当に驚くばかりです。
アンコールが長く、ライブは11時過ぎまで行われまして・・・
終電の時間を気にして焦っていた父の表情もまた印象的でした。
そんな「X」が「X-JAPAN」に改名して出したアルバム「ART OF LIFE」が私の熱をさらに上げます。
当時は高校一年生。
電車で1時間以上かけて通学していたためCDウォークマンはマストアイテムでした。
電車を3本乗り継いで通学していたのですが2本目の電車の乗車時間は30分。
この「ART OF LIFE」の1曲の長さは29分。
丁度いい時間だったため毎日同じ時間に同じ電車内で聴いていました。
そしてあまりにもお気に入りの曲だったこともあり、このルーティーンは1年続きました。
部活動もあったので300日ほど毎日聴いていた計算になります。
だから曲のすべてが私の頭の中にインプットされているんです。
途中から再生されても何分目くらいなのかもわかるほど聴きこみました。
全ての楽器の音も聴き分けました。
バンドスコアを買ってからは楽譜を見ながら聴いたので、各パートのメロディーはほぼ暗記済みです。
この曲だけに関していえば自分がタクトを振りながら指揮ができる自信があります。
ピアノ以外の楽器は出来ないので、この曲のピアノ部分は完コピしました。
途中のピアノソロが10分くらいあるんですが、楽譜には「FREE]と書いてあります。
即興演奏で不協和音が多く出てくるので譜面に起こせません。
一生懸命耳コピしましたね。
今でも「ART OF LIFE」は好きな曲NO.1です。
数年前には学生時代を思い出して1年間毎朝聴き続けてみる!なんてこともやりました。
そして何度聞いても飽きないから不思議です。
クラシック音楽が飽きられないように、この曲も100年後も聴き続けられる作品だと信じています。
今朝も始業前に30分、コーヒーを飲みながら聞き入っていました。
本当に何度聴いてもすごい曲です。
YOSHIKIに感謝しかありません。