コロナがとうとうやってきた

今やこの話題を口にしない日はありませんね?

「新型コロナウィルス」

2019年も幕を閉じようとしていた12月!

未知のウィルスが中国を恐怖に陥れました。

その後瞬く間に世界に拡散!

日本にも容赦なく入り込みました。

そして我々の日常は一変します。

毎日マスクを着用し手洗い、アルコール消毒が日々のルーティーンになりました。

人との接触が「絶対悪」にもなり娯楽がどんどん奪われました。

誰も予想できなかった最悪の生活が始まったわけです。

 

それでも人間はすごいです!

その状況にある程度慣れてくると様々な工夫をし始めます。

仕事も遊びも、食事も人付き合いも・・・

今までとは全く違う楽しみ方を見出し始めるんだから本当に感心します。

 

そんなコロナとの付き合いも気が付けば1年半になります。

その間様々な人が感染し大変な思いをしてきました。

もちろん私の周りでもコロナにかかった人間は何人もいます。

でもそのどれもが直接会ったり、一緒に行動を共にしている人間ではなかったため、なんとなくですが「対岸の火事」と思っていた節はあります。

ただ、ここ数か月の感染拡大を見ていると「いよいよ次は自分の番かな?」と思ってもいました。

そこで「もしコロナになったら」というシュミレーションを始めるようにしました。

どこで感染したのか?

誰とどんな状況で会ったのか?

どんなものを食べたのか?

感染した場合どのタイミングで誰に連絡をするべきなのか?

そしてどう振舞うべきなのか?

毎日のように考えるようにもなりました。

せめてイメージトレーニングだけでもしておかないとです。

 

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そしてついにその時が来ました。

従業員の感染が発覚したのです。

「ついに来てしまったか?」という思いと「心の準備は出来ている!」という思いとがぶつかり合いました。

しかし、イメージトレーニングの成果はあまり発揮されませんでした。

なぜなら感染した従業員の報告があまりにも遅かったからです。

発熱があるのにそれを隠して出勤していたことが判明したのです。

あとでわかったことですが、コロナ禍でありながら我慢が出来ず夜中に出歩き羽目を外したようです。

そのことに後ろめたさを感じたんでしょう。

体調不良の報告が遅れ、陽性判定が出た時にはすでに多くの従業員と接触してしまっていました。

 

こうなるとさすがにパニック状態に陥ります。

家族や友人はもちろん、私の場合は取引先やお客様へ報告する義務があります。

間接的にでも接触した方々全員に電話をかける毎日です。

200件以上は連絡をしたでしょうか?

おかげさまで濃厚接触者はいなかったのですが、数日間は不安を抱えながら過ごすしかありませんでした。

あんなに準備していたのに・・・

想像していた世界と実際の世界はこうも違うのか?とただただ落ち込むだけです。

 

陽性発覚から数日後、従業員全員にPCR検査を実施しました。

結果は全員陰性でした。

今のところ家族や取引先にも陽性者は出ていないのでギリギリのところでセーフだったのかもしれません。

本当に寿命が短くなる思いをしました。

 

でもこんな気づきもありました。

今回の一件で私は多くの友人や親しいお客様に連絡を入れました。

従業員の感染発覚までの10日余りで私は40人ほどの人間と短い時間ではありますが接触をしています。

そのことを伝えた時、正直縁を切られるくらいの覚悟はありました。

しかし、全員が私のことを心配してくれ、気にするなと励ましてくれたんです。

ひょっとしたら迷惑をかけてしまったかもしれないのに・・・

そしてみんな口をそろえて同じことを言ってくれるんです!

「お互い様だよ!」

なかには「お前からもらったんなら安心だ!どうせもらうなら信用しているヤツからもらいたいじゃん!」とまで言ってくれる人もいました。

本当に涙が出るくらいうれしかったです。

日頃の行いや立ち振る舞いがいかに大切なのかを思い知らされた一件でした。

 

コロナは我々がいくら準備していても容赦なく襲ってきます。

戦場でマシンガンを乱射されている中を毎日歩いているようなものかもしれません。

この状況が続けば、いつかは必ず感染するのでしょう。

今回の経験でそのことを思い知らされました。

だからこそ普段から正しい振る舞いと責任ある行動が必要なんだと思います。

感染が広がらなくて本当に良かったです。