先日新型コロナワクチンを接種しました。
すでに医療従事者や高齢者は接種を大半が終えています。
その後、大企業に勤める人は職域接種を、大学生は学校での集団接種がはじまり順調に接種が進んでいますが、私のような中小零細企業の会社の人間にはなかなか接種のチャンスが回ってきません。
今回偶然にも会社の近くにある病院が、地元の中小企業に声をかけてくれたことでその恩恵を受けることができました。
カミさんと従業員を連れて接種に行きましたが、接種自体は40分ほどで終わりました。
心配された副反応も少し腕が傷むくらいで特にありません。
ファイザー製のワクチンでしたので3週間後に2回目を接種する予定です。
今回のコロナワクチンをめぐって様々な意見や考え方があると思います。
会社のTOPが「打たない人間は出社停止だ!」と叫んでみたり、はたまた某有名企業では「接種したら逆に出社停止!」なんて言うところもあるみたいですね?
なんだか非常に滑稽です。
会社は確かに組織です。
足並みを揃えることは組織をうまく機能させるために重要です。
でもワクチンを接種するか?しないか?については完全に個人の問題です。
特に今回の新型コロナウィルスは今まで経験したことが無いような感染症です。
誰でも感染するリスクがあり、感染予防の方法も個々の判断に任せられています。
確かに、不要不急の外出をしたり、感染リスクの高い場所やシチュエーションに自ら進んで行くような行動は会社として制限させたくなりますが、国が国民の行動を制限できないように、会社も社員の行動を制限することは基本的にNGなはずです。
私も社長をしていますが、従業員には強制をしません。
個々の判断で最適な感染予防対策を取るよう指示するしかありませんからね?
それにしても今回のワクチン接種の手順には疑問を感じてしまいます。
まず、医療従事者が優先的に打つのは当然のことです。
その後高齢者から順番に接種させるという安易な考え方には疑問しかありません。
確かに高齢者が感染した場合、重症化のリスクが高くなります。
しかし、高齢者の行動範囲は若い人に比べ圧倒的に狭いです。
人と接する人数や機会も、密になる場所に出かける機会も少ないはずです。
本来は医療従事者の後は若い人から接種を行った方がより効率的なはずです。
医療の現場で大変なことが日々起きていることも十分わかっています。
でも、ひとたび街に出れば、電車に乗れば、多くの若者や働き盛りの方ばかりです。
感染拡大を抑えたければ行動範囲が広い人から優先的に接種を行うべきだったでしょう。
また、今回の集団接種は前例がない大規模な取り組みです。
どのような形で行えばいいのか?どうしたら平等にワクチンが行き渡るのか?どんなシステムを使えばいいのか?手探りで始まりました。
実際始まってみないとわからない事ばかりでしょうが、高齢者の接種に時間がとにかくかかった事は始める前から予想できたはずです。
インターネットを使いこなせない高齢者に、接種の予約をさせるなんて誰がどう見てもスムーズに行くわけありません。
電話をあまりしない若者に電話で予約しろ!と言っているのと同じです。
案の定高齢者の接種は混乱を極めました。
毎日どこかで高齢者が「予約が取れない!」「早くしなきゃ」と騒いでいた印象です。
ワクチンの接種スピードを早めたいのであれば、まずは若い世代から接種させるべきでしたね?
現在感染者数が過去最大になっています。
オリンピックの影響だけではないと思いますが、一年前の諸外国を見ているようです。
しかも感染者のほとんどが20代から50代の働き盛りです。
接種の順番を間違えた結果が顕著に数字に表れているような気もします。
ワクチンを接種したからと言って感染が収まるとは思いません。
インフルエンザだって毎年多くの方がかかります。
私も家族全員でインフルエンザの予防接種を毎年欠かさず行っていますが、家族の誰かしらが感染することもあります。
ワクチンはあくまで転ばぬ先の杖くらいにしか考えていませんね。
私の好きな言葉で「自ら感じ考える」というのがあります。
自分にとって、家族にとって、会社にとって、社会にとって、どのような行動をとることがベストなのか?
どのような考え方で過ごすべきなのか?
それを自分で感じて考え行動できない人間は正直未熟です。
だから従業員には今自分にできる最大限の努力と注意を払うように!としか指示を出していません。
それが他の人と違ったり、非常識な行動につながったとしてもそれは個人の問題だからです。
感染拡大はしばらく収まることはないでしょう。
このまま年末まで同じような状況が続くと思います。
それでもコロナ蔓延からもう1年半が経とうとしています。
さすがに良識のある皆さんは何が間違いで何が正解なのか?わかり始めています。
ある意味コロナに一番理解があるのは政府や専門家ではなく、我々一般庶民のような気もします。
引き続き感染対策を行いながら、自分が正しいと思う行動を取りたいと思います。