「お前が無駄に過ごした今日は、昨日死んだ誰かが必死で生きようとした明日なんだ!」
この言葉がすごく好きで毎日のように自分に言い聞かせています。
X-JAPANのギタリストであるHIDEが残したものです。
この言葉本当に好きです。
自分には7つ歳の離れた妹がいました。
残念ながら難病かかり22歳の若さでこの世を去りました。
その妹が大好きだったのがHIDEでした。
妹の病気の話を始めると軽く10万字は超えそうなので簡単に書き留めておきますが、13歳で原因不明の肺がんにかかりました。
発見した時にはすでに片側の肺が完全にその機能を失っていて最初の手術で片肺を全摘出しました。
その後も数年に一度の再発を繰り返し毎回10時間を超える大手術を4回も行いました。
最終的には放射線治療と抗がん剤の治療に頼るしかなくなり22歳で短い生涯を終えました。
妹が亡くなって15年ほど経ちますが、いまだに妹のことをこうして綴っているだけで涙が出てきます。
闘病中の妹の姿は本当に見ていて切なかったです。
兄として何もしてあげられない自分を何度も責めたくなりました。
それでもいつも笑顔で弱音をほとんど吐くことなく闘病生活を続けた彼女を心の底から尊敬しています。
そして毎日を必死に生きようとした姿を今でも思い出します。
毎日何か特別なことが起こるわけではありません。
むしろ平凡な日常こそが一番大事!と考える方も多いでしょう。
しかし、妹の姿を見続けた私にはどうしても平凡な日常はおくれないのです。
毎日何かやらなければ!
毎日体をクタクタになるまで動かさなければ!
毎日頭をフル回転させなければ!
毎日結果を出さなければ!
そんな思いで15年間を生きてきたつもりです。
もちろん人間ですので時々自分に甘くなります。
疲れることもたくさんあります。
でも常に自分自身を追い込んで生活をしてきました。
しかし、数年前ある方から言われました。
そんなにカリカリしていて毎日楽しい?
頑張るのはいいけど周りが逆に疲れちゃうよ!
その頑張りをそろそろ全力で楽しむことに注いでみたら?
と・・・
それを言われた時になんだが非常に救われた気持ちになりました。
常につらい状況で頑張ることが必死に生きることなんだ!と自分に言い聞かせていたこれまでの生活を改めて考えさせられるきっかけでした。
「お前が無駄に過ごした今日は、昨日死んだ誰かが必死で生きようとした明日なんだ!」
という言葉の意味がやっと理解できたような気がします。
楽しことだって、気持ちの良いことだって、ラッキーな事だって無駄な事ではないからです。
こんな当たり前のことになぜ今まで気が付かなかったのか?と思うばかりです。
ここ数年はとにかく仕事もプライベートも全力で楽しむようにしています。
もちろん毎日が楽しいわけではありません。
むしろ上手くいかないことのほうが多いです。
でも少しでも楽しいことに変えられたら、こんな素晴らしいことはありません。
誰かが必死で生きようとした明日を全力で楽しむ事こそが大事なんでしょう。
まもなくお盆です。
妹の墓参りに行く予定ですが、墓前で毎日が本当に楽しいよ!と報告できたらきっと喜んでくれることでしょう。
今年も笑顔で手を合わせに行こうと思います。