人は皆様々な問題を抱えて生きています。
一見順風満帆な人生を送っている方ほど実は多くの問題を抱えていたりするものです。
最近出会った方の例で言うと、その方は46歳で会社経営をされています。
親から譲り受けた土地や多額の財産もあるそうです。
本当に素敵な奥様と大手企業に勤めるご長男、モデル並みにキレイな長女さんがいらっしゃいます。
ご自宅も「家の中でバレーボールできるんじゃない?」と思うくらい立派です。
でもお酒の席ではいつも「ね~聞いてくれる」と普段から抱えている問題を話してくれます。
自信が経営する会社のこれからのこと、従業員さんのこと、家族や親せきのこと、健康のことなど・・・
話を聞いていると「本当に大変ですね!」と感じます。
世間からは「あの人羨ましい」と絶対思われている方ですが、実際は様々な問題を抱えていることを知りました。
他人の苦労なんて所詮誰にも分らないものです。
おそらくこれはすべての人に当てはまることだと思います。
私だって様々な問題を日々抱えています。
A4の紙に書き出したらギッシリ書いてもおそらく5~6枚は書けそうです。
ざっと書き出しましても・・・
自身の会社のこれからのこと、業績のこと、私の思いがなかなか従業員に伝わらいなこと、仕事の効率が悪いこと、新しい人材がなかなか見つからないこと、資金繰りのこと・・・
家では妻との関係(仲悪いわけではありません)、子供の将来のこと、教育資金のこと、年々年老いていく両親のこと・・・
プライベートでは人付き合い、趣味と仕事のバランスがうまく取れないこと、仲の良い友人と過ごす時間が取れないこと、そして加齢による身体への影響などなど・・・
ま~たくさんの問題を日々抱えて生活しているわけです。
もちろんすぐに解決できそうな問題もあれば、徐々に解決に向かっている問題もあります。逆に何年かかっても一向に解決を見ない問題も多々あります。
ではそもそも問題の本質って何だろう?
考えたことはありますか?
数年前に読んだ本に興味深い内容があったので忘れないよう今日も書き記しておこうと思います。
まず、問題とは!!
「理想と現実のギャップ」です。
自分がこうありたい!自分がこうしたい!このような状態が理想!と思わなければ問題は発生しません。
思い描く理想があってそれに及ばない点、そこが問題となるんだと思います。
例えば、「会社の売り上げが悪いのが問題だ!」といった場合、売り上げの目標があってそれにとどかないことが問題のはずです。
「成績が悪いのが問題だ!」といった場合も、目指す成績目標がありそれに及ばないことが問題なのです。
「歌がうまく歌えない」という問題の場合でも、好きな歌手や憧れのアーティストのように歌いたい!という理想がありながら現実はそこまで到達できないから問題となるということです。
問題を考えたり解決するうえでこのことは非常に重要だと日々考えています。
自分の目指すところと現実との間にしか問題は発生しないとわかればやるべきことはただ一つです。
「理想の状態と現実を具体的に整理整頓してみる」だけです。
この作業を行うことで問題がよりクリアになります。
そして問題解決の道筋がだんだん見えてくるはずです。
逆に理想の状態にとても追いつきそうもない時は、理想を下方修正すれば問題は小さくなります。
例えば「お金がないという問題」があった場合、理想の状態は100万円がある状態としましょう。現実は1万円しかありません。
99万円が足りないことが問題です。
でも30万あれば何とかなるかな?贅沢言わずに30万で手を打とう!と理想を下げると29万円足りないことが問題になります。
理想を下げると圧倒的に解決しやすくなるのです。
でも人間は欲望の塊です。
いつでも高い理想を追い求める生き物でしょう。
私だって本当は常に何事にも高い志で取り組みたいと思っています。
でも現実は厳しいものです。
だから理想はなるべく低く、実現可能な範囲で設定するよう心掛けています。
それがつまらない人生、夢のない人生と思われても、問題が少なくなったり問題を解決するスピードが速い方がストレスのない生活を送れるはずです。
問題は解決するためにある!と日々自分に言い聞かせる毎日です。
私の好きな言葉に「足るを知る」という言葉があります。
そのことについては次回書くとして、今日も様々な問題と向き合いながら少しづつ解決していこうと思います。