知っていることと出来ること

自分に常に言い聞かせている言葉があります。

「知っていることと出来ることは違う!」

 

昔からある程度のことは器用にこなしてて来たつもりです。

勉強も仕事も。

器用にこなせなかったのは「恋愛」くらいでしょうか?

それでも自分にはもったいないくらいの嫁さんをGETできたのでそれはそれで「よくやったじゃんおまえ」と思うようにしています。

40年以上生きていると様々な方にお会いしたり、様々なニュースに触れたり、様々な経験をしたり、様々な本を読んだりと、知識だけは一丁前に増えていきます。

そうするとある思い込みが生まれるものです。

「それ知っているしなんとなく出来そう・・・」

 

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昨年からいい歳こいて「草野球」を始めました。

昔から野球が大好きでTV観戦はもちろん、球場へも良く足を運んでいます。

私の地元が東京の多摩地域だったため、小学校の頃は当時黄金時代と言われていた西武ライオンズに夢中でした。

清原、秋山、石毛、渡辺、伊藤、デストラーデ・・・ 

名選手のプレーに日々憧れたものです。

クラスの男子のほぼ半数以上が西武ライオンズの帽子をかぶっているほどの人気ぶりでした。

その後結婚し横浜に移り住んでからは横浜DeNAベイスターズに夢中になり年間20試合以上横浜スタジアムへ観戦に行くほど野球が大好きです。

しかし昨年、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で横浜スタジアムでの野球観戦が困難になってしまいました。

スタジアムでビール片手に野球を見るのが唯一の楽しみであった私にとっては、それはそれは残念極まりなかったわけです。

毎日TVで観戦していてもなんだか虚しさばかりが残りました。

そんなある日、いつもお世話になっている取引先の方と野球の話で盛り上がっていたところ「じゃ~自分たちで野球やりません?」と突然言われました。

実は取引先には野球経験者が多く、学生時代は汗まみれになりながら白球を追いかけていた方ばかりだったのです。

話はとんとん拍子で進み結局私が中心となり、草野球チームを結成することになりました。

 

昔から野球が大好きだったため、幼いころは両親に「野球チームに入りたい!」と何度も懇願をしました。

しかし、共働きで忙しい両親は「毎週末あんたの面倒なんて見ていられない!弟と妹の面倒は誰が見るの」と猛反対され結局野球チームには入れてもらえませんでした。

(結果的に自分の意志は無視されピアノと剣道をやらされましたが・・・)

それでもクリスマスにサンタさんからグローブだけはもらい、友人と公園でキャッチボールを毎日にようにしていた記憶だけあります。

そんな私が40歳を過ぎて本格的な野球を始めることになったわけです。

当然幼いころから野球に夢中ですのでルールはほぼ完ぺきに理解しています。

末っ子には4歳から野球をやらせているので野球理論みたいなものもある程度理解しています。

技術的なことも本を読んだりYouTubeを見たりしてるので頭にはインプットされています。

きっとできるだろう!と安易な気持ちでグラウンドに立ちました。

しかし!!

実際やってみると思うようにできません。

「あれっ?」「どうして?」「おかしいな~」と思うことばかりです。

年齢による体の衰えはもちろんありますが、それにしても「こんな難しいスポーツだったのか~」と日々思わざるを得ません。

球場でプロの選手に「何やってんだ~」「それでもプロか?」とヤジを飛ばしていた自分をぶん殴ってやりたくなります本当に・・・

 

知っていることと出来ることは違う!

まさにその言葉通りの体験を日々しているところです。

 

この「知っていることと出来ることは違う」というを理解しておくことは非常に重要です。

 


特に歳をとった今だからこそ余計に感じます。

例えば料理なんかもそうでしょう。

いくらレシピを知っていてもレシピ通りに作ってみるとなぜか上手にできないことが多いです。

楽器の演奏も楽譜が頭に入っているからと言ってうまく演奏できるわけではありません。

仕事でもそうですよね?

なんとなく知ってるから出来るだろうと思っていることに限ってうまくいかなかったりするものです。

思い返せば過去にそのような事ばかりあったようにも感じます。

だからイメージ通りに事が運ばない場合「知っていることと出来ることは違うんだ!」と常々自分に言い聞かせています。

そうすることでより自分を高めよう、成長させようと自然と思えるものです。

 

さて、知っているけど出来ない「草野球」!

まもなく始めてから1年が経過します。

出来ないを出来るに変えるため日々練習に励んでいます。

毎日のように素振りをしたり、多い時には週3回はグラウンドで試合や練習をする日々です。

昔からトコトンやらないと気が済まない性格なので、老体に鞭打って日々努力しています。

少しづつですが出来るようになってきたかな?と最近では思えます。

ただ、試合や練習で泥だらけになったユニフォーム姿で家に帰ると妻が「玄関で全部脱いで!そのままお風呂に!汚れたユニフォームは自分でお風呂場で泥落としてよ!」と毎日のように怒られています。

その姿はまるでやんちゃな小学生のようです。

「いい歳こいて何してんのもう!」と呆れられる日々です。

 

「知っていることと出来ることは違う!」

皆さんはどうでしょうか?