JITTERIN'JINN

「JITTERIN'JINN」

ジッタリンジンと読みます。

私が中学生の時に猛烈にハマったバンドです。

 

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最近はこのバンド名を口にしてもわからない人が多いかもしれません。

しかし、私の中でも今でもオンリーワンの素晴らしいバンドです。

 

「JITTERIN'JINN」との出会いはTV番組でした。

三宅裕司いかすバンド天国」という人気番組です。

通称「イカ天」と呼ばれた伝説のオーディション番組です。

毎週様々な素人バンドがその演奏技術とパフォーマンスを競い合う刺激的な内容でした。

当時私は小学6年生。

非常に厳しい家庭に育ちましたが、なぜか次の日の学校がない土曜日だけは夜更かしが認められていました。

両親も土曜日の夜はTVを見ながら遅くまでのんびり過ごしていた記憶があります。

その土曜日の深夜12時30分から始まる「イカ天」をとにかく夢中で観てました。

 

先日も書きましたが小学生の時に音楽のすばらしさに出会い様々なアーティストに興味を持ちました。

だから「イカ天」で登場するアーティスト達の粗削りな音楽にも自然と興味が湧いていたんだと思います。

 

イカ天」からは本当に多くの有名バンドがデビューをしています。

「BIGIN」「FLYING KIDS「たま」BLANKEY JET CITY」「RABBIT」「カブキロックス」「人間椅子」「PINK SAPPHIRE」などなど・・・

90年代にブームを巻き起こしたバンドばかりです。

そして「JITTERIN'JINN」もまたイカ天で強烈なデビューを飾ったバンドでもあります。

 

今でもはっきりと覚えていますが、その日の「イカ天」は父と観ていました。

音楽好きの父もまた「イカ天」のファンだったのです。

そしてなんて読むのか全く分からないバンドが突然現れました。

チェックの衣装を着ていて非常にかわいらしかったのを覚えています。

そして演奏が始まるとそのサウンドに驚きました。

のちにメジャーデビュー曲となる「エブリディ」を披露したのですが、2ビートのシンプルなドラムにEpiphone の真っ赤なギターから響く独特なピックアップ音、そして淡々としたリズムを刻むベース。

そのサウンドにすぐに心奪われました。

さらにボーカルの春川玲子の声も印象的でした。

ビブラートのないまっすぐな歌声と若干不安定な音程がこのバンドの曲を引き立てています。

父と観ていましたが「間違いなくチャンピオンになるぞこのバンド!」と声を上げるほどでした。

結局この回の放送で「JITTERIN'JINN」は6代目キングになります。

その後すぐにデビューし中高生を中心に瞬く間に人気が出ました。

翌年には「プレゼント」「にちようび」「夏祭り」などの代表曲がブレイクしTVやラジオでも聞こえてくるようになりました。

 

翌年、父が「JITTERIN'JINN」のライブチケットを取ってくれました。

渋谷公会堂で行われたライブです。

当時私は中学1年生。

この時、生まれて初めて大きな箱で行われるライブに行きました。

2階席の後ろのほうでしたがライブが始まると彼らの演奏にとにかく夢中になりました。

生演奏を聴いて鳥肌が立ちっぱなしだったのを今でも覚えています。

後にも先にも一番記憶に残っているライブであることは間違いありませんね。

 

彼らのサウンドに夢中になった理由の一つ「破矢ジンタ」のギターテクニックのすごさがあります。

上手いギタリストは多くいますが、私の中では3本の指に入るほど尊敬しているギタリストです。

淡々と演奏しているように見えますが、正確にリズムを刻むピッキング技術、ひずみがほとんどないドライなサウンドを巧みに使う技術、そして早く正確に弾く技術。

素人の私でもすごい技術で演奏しているのが良くわかりました。

自宅においてあるギターでコピーを何度も試みましたが、とてもじゃないですが真似できませんでしたね。

本当に上手なギタリストだと思います。

 

12月には横浜アリーナで行われたライブにも連れて行ってもらいました。

今でも衝撃的だったのはそのライブチケットの価格です。

確か2500円程度だったと記憶しています。

中高生に人気のバンドだけに価格も安く設定していたのでしょう。

満員の横浜アリーナでのライブもまた思い出深いものでした。

 

しばらくすると「JITTERIN'JINN」はメディアから姿を消します。

ブームが終わったという事なんでしょうが、大好きだっただけに見る機会が減ったことは非常に悲しかったです。

92年にはベスト盤が発売され、私の中でもそのままフェードアウトしていきました。

 

しかし、2000年に奇跡が起こります。

ガールズバンド「Whiteberry」が名曲「夏祭り」をカバーして大ヒットしました。

TVで初めてそのカバーを聞いた時には涙が出るくらい嬉しかったです。

その後は人気ゲーム「太鼓の達人」などでも使用され今では幅広い世代が知っている名曲でしょう。

そしてその頃から再び「JITTERIN'JINN」を聴きなおすようにもなりました。

当時のCDを引っ張り出してきてあの頃のように何度も何度も聴きましたね。

私にはやはりかけがえのないバンドです。

 

最近はインディーズで活動しているようで、YouTubeでも観ることができます。

だいぶ歳をとったはずですが、あの頃と変わらない若々しさがそこにはありました。

今でもひっそりと応援をしております。

そしていつかまた大きな箱でライブをしてほしいと切に願います。

 

夢破れる

大学卒業後、新卒で大手居酒屋チェーンに就職しました。

昔から料理の世界で飯を食っていく!と心に決めていた自分にはまさに夢が叶った瞬間でした。

 

就職氷河期という事もあり就職活動は困難を極めました。

筆記試験をクリアしても2次面接あたりで落とされる毎日。

自分はなんてダメな人間なんだろうと落ち込んだこともあります。

ただ、就職活動中はすでに女房も子供もおりました。

何とか仕事を決めなければ!という思いは人一倍強かったんだと思います。

私が入社した大手居酒屋チェーンでの面接では、学生結婚したこと、すでに子供がいることも素直に話しました。

最初は「なんだこいつ?」という目で見られましたが、とにかく必死で現状を訴える姿は面接官の心に響いたそうです。

あとで人事部の方から聞いたそうですが、面接後「こんな変な奴が受けに来た!」とフロア全体がざわついたそうです。

最終面接ではかなり偉い人の前でノートパソコンを開き、当時覚えたてのパワーポイントを使いながら30分のプレゼンを行いました。

最終面接に残った200人の中でそんなプレゼンをしたのは自分だけだったそうです。

狙ったところもありますが・・・

結果的に見事内定をいただきました。

そして、後日人事部の方からこんなことを個別に言われました。

「多くの内定者の中でも君への社内評価は非常に高い!期待しています!」と。

最初は誰にでも言っている社交辞令だと思っていましたが、新入社員研修が始まるとその期待が本物だと気づきます。

研修では最前列の席を常に用意され、ことあるごとに人事部の方に色々な指示を出されました。

グループワークでは当たり前のようにリーダーに指名されみんなをまとめるようにも言われました。

極めつけは入社式です。

その会社では入社式の際、社長の前で新入社員の代表者が「誓いの言葉」というものを読み上げる儀式がありました。

もちろん満場一致で私がその大役に指名されました。

400字ほどの原稿をほぼ暗記して社長の目の前で、しかもかなり大きな声で言わされました。

社長とは研修中だけでなく時々呼ばれて話をしていたのであまり緊張はしませんでしたが、その時の社長の顔は今でも忘れられません。

すごく鋭い眼差しで私の目をじ~っと見ていました。

その目力というかオーラというか圧というか・・・

なんだかすごいものを感じたのを鮮明に覚えています。

 

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こうして晴れて正社員になった私は、すでにアルバイトとして働いていた自宅近くの店舗へ配属されました。

子供が小さいことと転勤や異動があると大変だったので、会社からのありがたい配慮でしょう。

正社員になってからはとにかくバリバリ仕事をしました。

毎日怒られ、怒鳴られ、嫌味を言われたりもしましたが、やっと就けた料理人の仕事にやりがいを感じる毎日でした。

しかし、当時の居酒屋はどこもブラック企業です。

下っ端の自分は、昼過ぎの2時に出社し食材の仕込みを始めます。

お米を炊いたり、和食に重要な「出汁」を時間をかけて取ったり、3時過ぎに搬入される大量の食材を整理整頓します。

4時過ぎに店長や調理長が出勤するのでそれまでにある程度の仕込みをしておかなければいけません。

その後夕方5時にお店がオープンするとほぼ休むなく調理場で働きます。

当時私の勤めていた店舗は非常に繁盛していて、周辺の他の店舗に比べ売り上げが2倍ほどありました。

アルバイトさんと協力しながらとにかくお店を回すことだけを考えて毎日必死でした。

日付が変わるころになるとお店が少しづつ落ち着き始めます。

このくらいに時間になって初めて休憩をいただけます。

しかし、休憩時間もゆっくりはできません。

その日覚えた仕事をノートに書き写したり、次の日の宴会の準備をしたりと休憩とは名ばかりでしたね。

また、店長や調理長、アルバイトさんへのまかない作りも私の仕事でした。

毎日5人~8人分の夕食を作っていた気がします。

午前3時くらいからは閉店の準備を始めます。

使った調理器具を徹底的に綺麗にして、余った食材は次の日に使えるよう丁寧に保存します。

そして午前5時にやっと閉店するわけです。

しかし、その後が大変です。

当時私のお店では閉店後必ず「おつかれ」と呼ばれる反省会が行われていました。

店長・調理長、他の社員さんやアルバイトさんを囲み毎日5~8名で食事をするんです。

もちろんこの席で出す料理も私の仕事です。

その日に使いきれなかった食材をうまく利用して作ります。

もちろんおいしくなかったり在り来たりなものを作ると怒られます。

また、仕事中にミスをした時などはこの「おつかれ」の時間に説教をされます。

新人社員に取っては苦痛な時間でしょう。

それでも私はこの時間が好きでした。

店長も調理長も厳しかったですが、この時はプライベートな話などをしてくれて人間味を感じることができたからです。

「おつかれ」は大体朝の7~8時くらいまでは続きました。

そのあと片づけをして家に帰れるのは大体8時~9時くらいです。

すぐにお風呂に入って寝るだけです。

数時間後の2時にはまた出勤しなければいけませんからね。

 

こんな勤務を月に26~28日繰り返しました。

月のお休みも平均して3~5日くらいだったと思います。

毎日18時間以上は働きっぱなしです。

おかげで給与のほとんどは残業代でした。

手取りは他の新卒者なんかよりも全然良かったと思います。

正直しんどかったですが、憧れだった調理の仕事であることと、若くて体力があったこと、そしてもともとショートスリーパーだったこともあり仕事は順調にこなしていたつもりです。

しかし、ある日状況が一変します。

カミさんに二人目の妊娠が発覚しました。

 

ほとんど家にいられなかったため、子育てはカミさんに任せっぱなしでした。

長男はおとなしい性格で比較的手がかからなかったのですが、二人目を妊娠した妻の負担は増えるばかりです。

初めての子育てへの不安と家事に追われる日々に疲れ果てていました。

ある日、とんでもない光景を目にします。

いつものように仕事を終え帰宅すると、カミさんが玄関からリビングに向かう廊下に放心状態で座っていました。

リビングからは長男の泣きじゃくる声が聞こえてきます。

そしてカミさんの顔は完全に別人になっていました。

いわゆる「育児ノイローゼ」というやつでしょうか?

二人目の妊娠中ということでホルモンバランスも大きく崩れていたのでしょう。

すぐにカミさんを抱きかかえ寝かしつけました。

たまたま翌日が休みだったこともあり、私は寝ずに長男の世話と家事をしました。

夜にカミさんと話をしましたが心も体ももう限界!このままだと子供と無理心中でもしかねない!とまで言われましたね。

それでも仕事には行かなければいけません。

店長にも相談をしましたが新入社員のわがままな家庭事情など聞き入れてもらえるはずがありません。

何とか睡眠時間を削って家族との時間を作るよう努力はしましたが、なかなか家に帰れない日々は続きました。

そして数週間後・・・

決定的な光景を目にします。

家に帰るとまたもやカミさんはノイローゼ気味で放心状態になっていました。

さらに長男の様子が明らかにおかしいのです。

自分の頭を壁にドンドンと何度も叩きつけていました。

しかも泣きながら・・・

カミさん同様に息子もノイローゼになっていたんです。

 

この時ばかりは自分を本当に責めました。

仕事に夢中で家族の異変に全く気が付いていなかったんですね。

すぐに私の両親ならびに義理の両親の協力を仰ぎましたが、まだまだ若かった双方の両親は仕事をしています。

自分たちの都合でなかなか動いてもらえるような状態ではありません。

最終的にカミさんと話し合い仕事を辞める決断をしました。

自分にとっては苦渋の決断です。

長年の夢をかなえてこれからという矢先の出来事にただただ残念な思いと現状を受け入れるのに精一杯でした。

 

後日仕事を辞める決断をしたことを双方の両親に伝えました。

私の父と母、義理母は仕方がないことだ!と理解を示してくれましたがなぜかこの時ばかりは義理父が猛反対をしました。

夢をかなえて一生懸命仕事に励んでいる私の背中を最後まで押してくれようとしてくれたんです。

唯一の理解者が義理父というのもまた皮肉な話ですね。

 

仕事を辞め義理父が経営している今の会社を手伝うことになりました。

飲食業界からいきなり自動車業界へ!

「華麗なる転身」と言えば聞こえはいいですが、この転職もまた非常に大変でした。

数年後、今度は私が鬱になります。

この話はまたの機会に・・・

 

結果的に義理父の後を引き継ぎ今は私が会社を切り盛りしています。

これは必然なのか?偶然なのか?

時々色々と考えてしまいますが、これも宿命をして今は受け入れています。

子供もカミさんもあの時のことなんかすっかりと忘れて今は平和に暮らしています。

めだたしめでたしということで。

 

魚をいただきました

いつも大変お世話になっているお客様から釣ったばかりの新鮮な魚をいただきました。

体調65センチのわらさです。

その日は早朝から釣り船に乗り12匹ほど釣り上げたそうです。

そのうちの1匹をいただいちゃいました。

 

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大学を卒業してすぐに板前になりました。

幼いころからあこがれていた調理師にやっとなれたわけです。

私が大学4年生の時はとにかく就職氷河期と呼ばれる時代でした。

比較的裕福な学生が多かったため、コネクションで就職したり、家業を継ぐ友人が多かったんですが、それでもなかなか就職が決まらない友人も多かったです。

私は就職するなら飲食の世界に!と決めていたので大手の飲食チェーンを展開するような会社を片っ端から受けました。

その中でも、きちんと調理の腕を磨くことが出来て、なおかつ安定している一部上場企業の大手居酒屋チェーンに目を付けました。

すぐに履歴書を送り最終面接までこぎつけました。

 

実は私、大学を半年間留年しております。

大学一年生の時にバイトと遊びに明け暮れほとんど学校へ行かなかったからです。

一年間で取得した単位はわずか4つ!

当然大学側から退学勧告を受けました。

その書面を見た霊長類最強の母はもちろん激怒しました。

そして「大学辞めるなら今まで払った学費全部返してくれ!今この場で!」と私を叱責しました。

さすがに大学生でしたので殴られるようなことはもうありませんでしたが、その時の母はやはり怖かったです。

すぐに心を入れ替えて学校へ通いだしました。

しかし、一年間ほぼ勉強していなかった私が授業についていけるわけがありません。

また、足りない単位を取得するために毎日1限から6限まで休みなく授業を受ける毎日です。

提出するレポートも追いつきません。

そんな時カミさんに出会いました。

もちろんレポートを書かせるために近づいた所はあります。

そんなだらしない自分にカミさんは根気よく付き合ってくれて、私の単位取得に大きく貢献してくれました。

しかし、一年間のツケは大きかったです。

卒業までに10単位ほど足りず、その単位を取得するために特例として半年間の留年が許可されたんです。

大学卒業の2か月前にカミさんの妊娠が発覚しました。

仕方なく大学在籍中に結婚し籍を入れました。

カミさんは就職が決まっていましたが、辞退をして妻&母になる準備を始めました。

しかし、私はまだ学生です。

就職活動と同時に単位を取得するために学校へ通っていました。

その間はアルバイト代と親からの援助で何とか生活していましたね。

 

夫になり、まもなく父親にもなる自分は必死に就職先を探しました。

この時の本気モードはすごかったと思います。

だって生活がかかっているんですから!

その本気モードが認められたのか?大手居酒屋チェーンに見事就職が決まりました。

この時はカミさんはもちろん、両親も義理の両親もほんとに喜んでくれました。

そして、半年遅れの卒業と同時に長男が誕生したんです。

 

しかし、本格的に入社するのは4月ですので半年ほど間隔が空きます。

会社にお願いをしまして、アルバイトですが近くの店舗で働かしてもらうことになりました。

アルバイトとして入りましたが、半年後には社員になる人間です。

店長も調理長も厳しく丁寧に仕事を教えてくれました。

毎日のように本格的な料理を作っていたので日々その腕は上達します。

自分の好きなことを一生懸命できるので本当に充実した日々でしたね。

正社員となった4月からはさらにバリバリ働きました。

そしてこの頃から魚を捌いてお客さんに提供させてもらうようにもなりました。

大きなまな板で大きな魚を捌いている時間はまさに夢が叶った瞬間でしたね。

その後事情があり調理の仕事を辞めました。

詳しくは明日書きます。

 

調理の世界から今の世界に飛び込んでからも休日には台所に立つ日々が続いています。

根っからの料理好きなんです。

しかし、家で魚を捌いて調理する機会は激減しました。

せいぜいお刺身をブロックで買ってきて切り分けるくらいです。

そうなると腕はどんどん落ちます。

昔は目をつぶってでも出来ていたことが出来なくなるんですね。

仕方がないことですが・・・

 

お客さんから大きなわらさをいただき、すぐに家に帰って捌いてみました。

従業員みんなに配り分けるためです。

自宅の台所に久々に登場した大きな魚に少し戸惑いながらも丁寧に捌きました。

しかし、やはり腕が鈍っているせいかその仕上がりは満足できるものではありませんでした。

お客さんに出せるレベルのものではないといった方が分かりやすいかもしれません。

少しだけ悲しい気持ちになりましたね。

 

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それでも昔取った杵柄は大事にしたいです。

いつかは自分のお店を出す夢もまだまだ捨ててはいません。

久しぶりに本格的な魚の調理に胸は躍りました。

昔の情熱は今もそのままという事でしょう。

 

肝心のお刺身のほうですが大変おいしくいただきました。

スタッフ達も皆喜んでくれたことと思います。

家に帰ると子供たちにあらかた食べられてしまっていましたが、それがまた嬉しかったりもします。

従業員からは「なんでこの仕事してるんですかね?もったいない!」とも言われました。

私もそう思いますが、やりたいこととできることは違うので、今は与えられた役割を全うしていきたいと思います。

ごちそうさまでした。

 

イメージって大事です

ここ数日、愛知県で開催された音楽フェスが袋叩きにあっていますね。

コロナ禍、しかも緊急事態宣言中のさなかに大勢の人を集めてイベントを開催したことに大きな批判が集まっています。

少し前に開催されたフジロックなんかも叩かれていましたが、ま~はっきり言って当たり前でしょう。

 

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ではなぜ叩かれたのか?

本質的な部分であまりはっきりと言わない人が多いので書いてみようと思います。

まず、感染拡大が収まっていないなかで、大勢の人が集まって何かをやることには当然リスクが伴います。

感染対策をきちんとしていても今は大勢の人が集まることがNGです。

でもエンタメ業界はこの1年、まともにライブやイベントが出来ずに困っています。

また、我々観客側も相当なストレスが溜まっています。

「もう我慢できね~」「外国ではすでにやり始めている!」という開き直りにも似た感覚で開催されてしまうのもなんだか納得してしまいます。

ではなぜここまで炎上したのか?

それは正直音楽のジャンルが悪かった!ということでしょう。

 

今から50年以上前、ロックミュージックは批判の対象でした。

演歌や歌謡曲が全盛の時代です。

ロックなんて聞くのは不良だと言われていた時代もありました。

しかし、エルビスプレスリービートルズと言った大スターが現れると、ロックミュージックは一気に市民権を得ます。

70年代に入ると誰もが認める音楽ジャンルになりました。

その後、ロックから派生した「ハードロック」「ヘビーメタル」「デスメタル」などのジャンルが次々に登場します。

奇抜な衣装や髪形で音楽よりもビジュアルが目を引くようなアーティストも多く登場しました。

そんなアーティストたちに嫌悪感を抱く大人も多くいたはずです。

でもその奇抜なファッションや髪形はあくまでステージ上の演出の一部です。

街中をそんな恰好で歩く人たちは決して多くはありませんでした。

非現実的ということでしょう。

しかし、それら派手なアーティストの人気が高まると、それまで批判されてきた正統派ロックミュージックが優等生の音楽としてさらに認められるようになるんです。

あれだけ不良の音楽と揶揄されてきたものも日常の当たり前の音楽になってきます。

今やビートルズなんてクラシックの部類に入りますもんね。

その後様々な多種多様な音楽のジャンルが現れ、我々の趣味嗜好も大きく変化してきました。

そんな中、日本で25年前あたりから流行りだしたのが「R&B」や「HIPHOP」と言ったブラックミュージックです。

すぐに若い人たちの間に広まりました。

また、彼らのファッションは奇抜なものではなく、普段着をだらしなく着るようなスタイルです。

街には彼らのスタイルを真似たストリート系ファッションが溢れました。

そして最近ではタトゥーも当たり前のようにファッションの一部になっています。

いわゆる「アウトロー」なイメージがすぐに定着しました。

さすがにそのような格好をした人が街にあふれると非現現実ではなくなります。

HIPHOPなどは少しヤンチャなイメージに当然なって行くわけです。

また、そのイメージ通り、暴力や犯罪、薬物などで逮捕されるアーティス達もニュースで常に話題になりました。

マスコミも鬼の首を取ったかのように「やっぱりでしょう!ほら!」と報道します。

そしてブラックミュージックへのイメージはどんどん悪くなるんです。

 

そして今回のイベント騒動です。

正直ここまで批判されるのはその音楽ジャンルが間違いなく影響しています。

出演者を見ても少しアウトローなイメージのアーティストばかりです。

また、そのような音楽を好きな人もそういったイメージを持たれます。

つまり、開催する側も出演する側も観客も世間からはいい目で見られていないという事です。

案の定、感染対策が不十分のままイベントが開催され感染者が出たみたいです。

こんなことが起きればマスコミのかっこうの餌食ですね。

連日多くの批判がイベントに集中するのは必然でしょう。

 

確かにこの時期に多くの人を集めてイベントを行うこと自体非常識です。

また、そのイベントに参加する側も常識を疑われても仕方がありません。

でも、もしこのイベントが「ミスチル」や「B’Z」などの国民的スターのライブだったらどうだったんでしょうか?

感染対策が不十分だったり感染者が出たとしてもここまで叩かれたんでしょうか?

やはりその音楽に対するイメージって絶対にあると思うんです。

 

ここ1年エンタメ業界は大変な思いをしています。

アーティストはまだいいんです。

音楽を作ったり配信することで自ら収益を上げることができますから。

しかし、イベント会社や舞台演出をする人、音響、照明、撮影にかかわる人たちはアーティストのライブありきで飯を食っています。

ここ1年は失業状態なのも十分にわかります。

でも困っているのはエンタメ業界だけではありません。

旅行業界なんかも大打撃を受けています。

私のいとこは観光バスの運転手をしていますが悲惨な状況です。

だから困っているのはみんな同じなんです。

生き残るためには様々な知恵や工夫が必要です。

従来のやり方とは違う何かを早く見つけないといけないという事でしょう。

 

話を戻しますけど、音楽にかかわらずイメージって本当に大切です。

服装や髪形、女性ならメイクでその人のイメージは決まります。

「人は見た目が9割」なんてベストセラーの本がありますが、まさにその通りです。

タトゥーなんていいイメージを持たれることは今の日本ではまだまだありません。

世間の目なんて関係ない!

人からどう思われようが関係ない!

自分は自分だ!

という考え方を否定するつもりはありませんが、いいイメージを持たれた方が得することが多いはずです。

わざわざ悪いイメージを持たれるようなかっこうをすることは大人になればなるほど損します。

ここ数年、価値観の多様性を重視する社会になりつつありますが、日本人はどうしても「右向け右」の人種です。

だから多数決で物事の価値はどうしても決まってしまいます。

今回イベントに出演していたアーティストたちが謝罪していました。

その謝罪を見ていたらなんだか空しくなってしまったのは私だけでしょうか?

アウトローなイメージを大事にしろよ!とさえ思ってしまいましたね。

 

ちなみに私は保守的な人間なので当たり障りのないファッションですし、当たり障りのない音楽を聴いてます。

イメージは大切にしましょう。

 

ゴルフと仕事

昨日は取引先の人とゴルフでした。

以前から「一緒に行きましょう!」と声をかけていただいていたのですが、前にもお話したように私はゴルフが苦手です。

正直お金もかかりますし、休みが極端に少ない私にとってお付き合いとは言えゴルフでほぼ一日スケジュールが埋まってしまうことはあまり好ましくありません。

ゴルフのお誘いも社交辞令だろう!と思っていたのですが結局ご一緒することになりました。

 

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相変わらずのスコアですが上手な人のプレーに支障が出ないように、同じ時間でプレーできるように回るのだけは得意です。

昨日も上手な方に迷惑をかけないよう、一生懸命気を使いながらプレーしてきました。

ゴルフは非常に特別なスポーツだと思います。

朝早くから準備をして車で数時間かけてゴルフ場へ向かいます。

そこであまり話したことが無い方や、初対面の人と挨拶をしほぼ一日ご一緒するわけです。

プレー中も昼食の時間も色々な会話をしなければいけません。

仕事のこと、プライベートのこと、出身地のことなどなど・・・

もちろんビジネス以外でゴルフをやる方も多いと思いますが、私の知る限り6割はビジネスがらみのゴルフが多いのではないでしょうか?

そんなビジネスの延長線上で行われるゴルフというスポーツは本当に特殊です。

まず、下手な人も上手な人も一緒にプレーすることができる数少ないスポーツです。

基本的に相手の実力に合わせて手を抜いたりする必要はありません。

また、クラブを握っている時間よりも話をしている時間のほうが長いのも特徴です。

さらに、数あるスポーツの中でもプレー時間がとにかく長いですね。

 

豆腐のメンタルの持ち主である私には全く向いていないスポーツだという事は重々理解しています。

また、せっかちですし、こう見えて極度の「人見知り」です。

そんな人間にはゴルフというスポーツがうまくハマるわけありません。

昨日も相手に気を使いながらプレーし、気を使いながら会話をし、心身共に疲れて帰ってきました。

そして、気が付いたことがあります。

ゴルフがうまい人=仕事ができる人

という事です。

 

仕事ができる方やビジネスで成功を収めている人の多くは強靭なメンタルを持っています。

すごく気が弱そうな人でも、慎重な人でもとにかく決断力に優れている方が多いです。

大きな決断をする時には強いメンタルがどうしても必要になります。

また、コミュニケーション能力に優れている方も多いです。

自分のことを話すのが上手だったり、聞き上手だったりもします。

話題も豊富で色々な話ができます。

さらに清潔感があり紳士的です。

歳をとっていたり容姿がそれほど優れていなくてもなぜか身だしなみがきちんとしていて相手に気遣いができる紳士的な人が多いです。

実はこれらすべてはゴルフをする上で重要な要素だったりします。

 

ゴルフはメンタルのスポーツと言われています。

イメージ通りにプレーできないとイライラしたり集中力が切れます。

また、全てのホールで大きな決断に迫られます。

どこに打つのか?どのクラブを使うのか?ミスした時どう挽回するのか?

自分の実力、その日のコンディション、一緒にプレーする人との相性などを考慮してしっかりとした決断を下さなければいけません。

コミュニケーションも大事です。

ほぼ半日一緒にいるわけですから、会話が盛り上がらないとどうしてもつまらなくなります。

面白い話はもちろん、真面目な話もしなければいけません。

相手の気持ちを汲んだ声掛けや話題を提供する必要があります。

清潔感も大切です。

ゴルフは紳士のスポーツとも言われています。

きちんとした服装はもちろん身だしなみや立ち振る舞いも大切です。

名門ゴルフクラブなんかになると非常に厳しかったりもします。

 

だからそんなゴルフが上手にできる方は皆本当に仕事のできる方ばかりだと思うのです。

もちろん、ゴルフは非常にお金のかかるスポーツですから、仕事である程度の成功を収めている方でないとなかなか頻繁にコースには行けないと思います。

ですので、ゴルフがうまい人=仕事ができる人というのは当たり前のことかもしれません。

とは言え私の周りにはゴルフの上手な方が本当に多いんです。

そして皆仕事のできる方ばかり!

因果関係があるようにしか思えないんでよね。

 

昨日もとても上手な人とプレーをしてきました。

ゴルフの腕は勿論ですが、周りへの気遣い、落ち着きなど羨ましく思うようなところばかりです。

私にはは正直まだまだ真似できない感じです。

 

一応こう見えても仕事はできる方だと自負しています。

多くのお客様にもご贔屓いただいていますし、信頼もいただいていると思っています。

ただ、ゴルフは本当に下手糞です。

残念ながらそんなに仕事のできる人間ではないという事でしょう。

 

そんなことを真面目に考えていたらゴルフが上手くなりたくなりました。

適当に買い揃えたゴルフ道具もきちんと揃えてみたくなりました。

気が向いたときにしか行っていなかった練習もきちんと行こうと思いました。

ゴルフも仕事も上手くこなせる人間を目指してみようかな?

 

人間1回目

ルールを守れない人

マナーを守れない人

モラルがない人

約束を守れない人

平気で人を傷つける人

自分が一番正しいと思っている人

人の悪口を平気で言う人

すぐに誰かのせいにする人

 

残念な人って一定数います。

もちろん私の周りにも少なからずいますし、今まで残念な人に多く出会ってきました。

 

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そのたびにイライラしたり振り回されたり・・・

そんな人達といるといい事なんて全くありません。

また一緒にいるといつの間にか自分も残念な人として周りから見られます。

 

もちろん私も一部の人の目からすれば残念な人に見られているのかもしれませんが、常にそのような人間にならないよう、そして見られないよう気を付けて生活しているつもりです。

 

残念な人を見た時にいちいち反応するのもまた疲れます。

注意したり指摘してもなかなか受け入れてもらえなかったりもします。

だから極力関わらない方がいい!という結論に至るのは当然です。

しかし、客商売をしているとそうも言っていられません。

あまりにひどい方はこちらからお断りしますが、我慢できる方は苦笑いで接客する以外ないのです。

そんな時はいつもある話を思いだすようにしています。

「人間1回目」という話です。

 

結構有名な話なので今更書き留めるのもどうかと思いましたが、ストレス発散の為にも書いておこうと思います。

チベット仏教には「輪廻転生」という考え方があります。

この世の生命体はその命を絶えずループさせて存在しているという教えです。

一度命が燃え尽きてもまた新たな命としてこの世に生まれ変わるということでしょう。

この考え方は我々多くの日本人も無意識のうちに抱いているのではないでしょうか?

「生まれ変わったらどんな動物になりたい?」「生まれ変わったらどんな人間になりたい?」「男と女どっちがいい?」なんて会話をしたことが必ずあると思いますが、その根底には上記の考え方があるからこそ出てくる会話です。

そして、人間に生まれ変わるにはたくさんの「徳」を積む必要があるそうです。

色々な生物でその一生を終え、そこでたくさんの「徳」を積んだのち人間としてチャンスを与えられるという事のようです。

そして初めて人間になった人は「人間1回目」という事になります。

ちなみに人間としてチャンスを与えられたにもかかわらず罪や過ちを犯した人はまた別の生物で一から「徳」を積み直さなければならないんだとか・・・

 

この考え方を真に受けるつもりはありませんが、よく調べるとこの地球上の生命体の総数は何千年も変わっていないんだそうです。

ある種が絶滅の危機を迎えても、別のある種が増える。

人間が増えれば動物が減る。

逆に人間が減れば昆虫や動物の数が自然と増える。

そう考えるとあながち間違った解釈ではないような気もします。

 

同じ人間でも優秀な人とそうでない人がいます。

私たちの周りにもすごく優れた人っていますよね?

若いのにすごくしっかりとした考え方を持っている人。

他の人よりもスポーツ万能な人。

とにかく頭が良くて世の中の役に立ちまくっている人。

逆に救いようのないくらいだらしない人。

人を平気で傷つけたりとにかく自分勝手な人。

いつも失敗ばかりで人に迷惑をかけ続ける人。

愚痴ばかりで人を不快にさせる人。

簡単に自らの命を絶つ人。

などなど・・・

ではこの差は一体何なのか?

この差は人間として生まれ変わった回数によるものだという事です。

 

人間として何回も生まれ変わっている人は前世の記憶はないものの、その経験や行いがどこかで引き継がれているのかもしれません。

だから若くして成功を収める人がいたり、類まれな才能を持った人間が時々存在するんでしょう。

将棋の藤井聡太さんや大谷翔平選手、天才子役なんて言われた芦田愛菜さんなんか若いのに本当にすごいじゃないですか?

その道のプロとしてもすごいですが、受け答えや考え方などその辺の大人よりもしっかりしていますしね。

間違いなく人間10回目以上でしょう。

歴史上の偉人達も人間数十回目なのかもしれませんね。

 

逆にすごく残念な人はどうか?

平気でルールを破る人!

煽り運転なんかを平気でする人!

道端に平気で唾を吐いたりごみを捨てたり、たばこのポイ捨てをする人!

列にきちんと並べないない人!

空気が全く読めない人!

残念ながらそんな方々は人間1回目の人なのかもしれません。

 

だからそんな人に遭遇してもイライラしてはいけません。

ムキになって大声で注意してもいけません。

その振る舞いを声高に否定してはいけません。

なぜなら人間1回目なんですから・・・

 

そのように考えると、人との付き合い方にも少しだけ余裕が出てくるんじゃないでしょうか?

というお話なんです。

この話を聞いてからは自分に都合の悪い時だけですが「あの人は人間1回目なんだから仕方がない!」と心で叫ぶようにしています。

そうすると少しは気持ちが楽になるんですねこれが!

 

ここでふと疑問が湧いてきます。

自分は果たして人間何回目なのか?

1回目かもしれませんし2~3回目かもしれません。

少なくとも5~10回目なんてことは絶対にないと思います。

ひょっとしたら誰かから「あの人は人間1回目だから・・・」と思われているかもしれませんしね。

来世で再び人間に生まれ変われるよう「徳」を積みながら残りの人生を過ごすこととしましょう。

日々「真摯にひたむきに」生きていこうと思います。

 

ルールは守ろう

ルールを守る!

当たり前のことですが守れない人が多いのも事実です。

そして最近思うことがります。

自分の周りのルールを守らない多くの人が、いい歳こいたオッサンばかりなんじゃないかと・・・

 

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私は自動車関係の仕事をしています。

日々お客様が安心・安全なカーライフを送れるお手伝いを必死にさせていただいております。

もちろん普通のメンテンナンスや整備だけでなく、車のドレスアップも行っています。

アルミホイールを変えたり、マフラーを変えたり、車高を変えたり、車をより使いやすくしたり・・・

色々な要望に日々お応えすべく奮闘している訳です。

 

そんな私のお店には時々変な人が来ます。

いわゆる「違法改造」をしている人です。

 

車に手を加えたり改造すること自体は合法です。

でもそこには厳格なルールが存在します。

そのルールを守らないと車検には合格できません。

さらにそのルールを守らない場合厳しい罰則もあります。

車をいじる人は皆それくらいはわかっているはずなんです。

 

しかし!

悪いと分かっていて平気でルールを破る人も多くいます。

明らかに派手な改造を施した車を見たことがある方も多いと思いますが、全て違法改造です。

人とは違うスタイルにしたいのはよくわかりますが、ルールを破ってまでやる意味なんてないと思うんです。

ルールを破って格好いい!と思うのはせいぜい20代前半まででしょうよ。

 

ここ数か月で10台ほどの違法改造車が来ました。

もちろん入店はお断りします。

また何が違法であるのかをきちんとお伝えします。

なかには「知らなかった!」と言う方もいます。

中古車で買った車や、知人から譲り受けた車がたまたま違法改造車だったとか、知識がないがゆえに違法改造車にしてしまったという方もいます。

もちろん悪意があろうがなかろうが法令違反です。

すぐに是正するよう注意します。

悪意のない方は必ず皆その場で解決策を聞いてくれます。

だからこちらも親身にアドバイスができるんです。

しかし!!!

明らかに悪意を持って改造している方は非常にわかりやすいです。

そんな方の多くは2種類のタイプに分類されます。

・指摘すると何も言わず「あ!そうですか」と速やかに帰られる方

・指摘すると「なんだこの!おめ~は警察官か」と逆切れする方

大体どちらかです。

そして私が一番腹が立つのが、その多くが40~60歳くらいのオッサンばかりなんです。

 

いい歳した大人が悪いと分かっていて平気でルールを破る様は本当に救いようがありません。

なかには奥さんやお子さんと一緒に来る方もいます。

「あんたの勝手なエゴのせいで家族全員犯罪者にするつもり」と言いたくなります。

免許取りたての若い方なら「若気の至り」で済みますが、オッサンにはどう考えても通用しないでしょう。

本当にイライラします。

 

数か月前、弊社の若い従業員が自分の車に違法改造を施しました。

その車で出社した時私はすごい剣幕で怒りました。

違法改造を是正する仕事の人間が自らそんなことをするなんて・・・

自分の指導力不足にも腹が立ちました。

そしてこうも言いました。

「お前がしたことは犯罪だ!可愛い嫁さんと娘を犯罪者の妻と子にしてしまったんだぞお前は!」と。

事の重大さに気が付いたのか?すぐに元に戻していましたが、非常に残念な出来事でした。

 

こうして偉そうに言っている私も過去にはルールを破ってしまったことはあります。

恥ずかしながら警察のお世話になったこともあります。

まだ若くて無知だったからだと深く反省しております。

ただ、家庭を持ってからはとにかく社会のルールだけは破るようなことが無いよう気を付けて行動しています。

交通ルールはもちろん、税金の滞納、迷惑な行為、ゴミのポイ捨てまで・・・

もはや自分一人の問題では済まなくなるからです。

 

しかも、ルールって一度破ると癖になります。

「少しぐらいいいか?」とルールを破るとその次には「このくらいまだ大丈夫でしょう!」と、そして最終的には「何がルールだっけ?」と言った具合に罪の意識が薄れていくんです。

薬物がまさにそうですよね?

だから厳格に守ることが重要なんだと強く思います。

 

もちろん世の中の多くの人はきちんとルールを守って生活しています。

だからこそ日本は平和で暮らしやすい国になっているわけです。

さらに、ルールだけでは秩序は保たれません。

モラルやマナーと言った要素も追加されてはじめて機能します。

そういったものは色々な経験をし、歳を重ねることで自然と身につくものだと思っています。

身につかなかった人は何なんでしょうかね?

私の好きな話で「人間一回目」というものがあります。

明日書きます。